ニキビ(ざ瘡・吹き出物)

🧴 ニキビとは?
- 原因は
- ①毛穴のつまり ②皮脂の増加 ③アクネ菌
- さらに突き詰めると根本原因は
- ①は、食事のタンパク質や亜鉛不足で
- 皮膚のターンオーバーが遅くなること
- ②は、食事の糖分過剰やホルモン異常
- 思春期〜大人まで誰でも発症します
- 放置すると跡が残ることも
🗂 症状のタイプと治療法
🔹 白ニキビ(初期段階)
- 毛穴が閉じ、皮脂がたまる状態
- 外用薬(ベピオやディフェリンなど)で対応
- 食生活の見直しも効果的
⚫ 黒ニキビ(酸化した皮脂)
- 毛穴が開き、皮脂が空気に触れて酸化
- 保険では面ぽう圧出で治療
- 自費ではスクライバーやピーリングが有効
- 食生活の見直しが大切
🔻 赤ニキビ(炎症性)
- アクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態
- 外用+内服(漢方,抗生物質) の併用
- 早期治療でニキビ跡を防ぐ
🔸 黄ニキビ(膿を伴う重症)
- 膿がたまり、皮膚の奥で炎症が進行
- 保険では外用+内服(漢方,抗生物質)の併用
- 自費では光治療やレーザー治療が有効
- 自己処理は厳禁、医師の診察が必要
❤️🩹治療の流れ
STEP1
医師診察・看護師カウンセリング
STEP2
医師診察:塗り薬・飲み薬の処方
看護師説明:塗り方・飲み方のチェックと確認
STEP3
医師:ヤグレーザー治療
看護師:光治療
STEP4
食生活の見直し・定期的な通院
💊 新しいお薬
🧴 べピオウォッシュゲル
5分~10分で洗い流すタイプのニキビ治療の外用薬です。
従来2.5%だったところ、倍濃度(5%)でショートコンタクトになり、効果は同じで副反応が少なくなりました。有効成分「過酸化ベンゾイル(BPO)」が、殺菌作用だけでなく、ピーリング効果で毛穴に詰まった皮脂や角質をやさしく取り除きます。
💊 にきび治療の塗り薬
- 殺菌作用+ピーリング作用のお薬
- ①ベピオ(BPO:過酸化ベンゾイル)
- ②ディフェリン(アダパレン)
- ③デュアック(BPO+クリンダマイシン)
- ④エピデュオ(BPO+アダパレン)
※ 使用時に赤みやヒリヒリ感がひどくなる接触性皮膚炎が生じる場合があります。
- 抗生物質の塗り薬
- ①ゼビアックス(オゼノキサシン)
- ②アクアチム(ナジフロキサシン)
- ③ダラシン(クリンダマイシン)
※塗り薬のベースは軟膏、クリーム、ゲル、ローションの4種類があります。目的に合ったベースを選んでもらいましょう。
💊 内服薬について
- ルリッド(抗生物質)
- ビブラマイシン(抗生物質)
- 漢方薬(体質改善)
※ 抗生物質は長期使用に注意が必要です
ベピオの副反応
顔面の塗布面が乾燥し、赤く発赤、浸出液が出てくる接触性皮膚炎が発生することがあります。
初めて塗るときは少量ずつ、短時間試し塗りしてください。


※ベピオ(BPO:過酸化ベンゾイル)の商品名
💡生活改善のポイント
- ①タンパク質・ビタミン・ミネラルに留意した食事
- ②炭水化物(パン、麺類、ご飯、お菓子、ジュース)の糖分過剰に注意すること
- ③腸粘膜に炎症を起こす原因となる食品添加物(甘味料、着色料、保存料)や残留農薬に注意すること
- ④質の良い睡眠
- ⑤洗いすぎ、擦りすぎに注意
- ⑥ストレスを溜め過ぎない
💰 費用の目安
- 保険診療
- 月1,000〜2,000円程度(診察・薬含む)
- 自費治療(光・レーザー)
- 1回5,500〜11,000円程度
ニキビの治療経験


1. 食習慣の見直し
📝 米国皮膚科学会ガイドラインより
- ①低GI/GL食の採用は、エビデンスが比較的強く推奨できる
- ②牛乳(特にスキムミルク)摂取制限は関連性ありだが、明確な因果関係は不明。試しに控えてみる価値あり。
- ③オメガ‑3脂肪酸は補助的に有望で、特に治療との併用で検討を。
- ④根拠の弱いもの(チョコレート・塩分など)で神経質になる必要はなし。
2. 睡眠
- 夜10時〜11時には就寝を心がける
- 睡眠中に出る「メラトニン」は性ホルモンを整え、ニキビ予防に大切です。
- メラトニンの材料「トリプトファン」を含む食品(例:高野豆腐)を食べましょう。
3. 洗顔
- 洗いすぎは逆効果! 皮脂を取りすぎると、菌が増えやすくなる
- 朝:ぬるま湯だけ
- 夜:クレンジングオイル+ぬるま湯洗顔
- 洗顔料を使うなら、少量を泡立ててやさしく洗う
🧴 洗顔料「東美研 びがんこ」
▶ 製品ページを見る- 寺田院長のお勧めをご紹介します。
- ヒアルロン酸を追加して、リニューアル発売。以前の製品より滑らかなジェル状のペーストになっていて肌にのばしやすく、刺激感はまったく感じません。
- 界面活性剤なし、ベントナイト微粒子で汚れを吸着。泡立たないけど、つるつる肌に!
- 船橋ゆーかりクリニックで購入可
❓ よくある質問
Q. 保険診療は使えますか?
はい、当院では保険適用のニキビ治療を最初に行っています。初診時は保険証、マイナンバーカード、もしくは、保険確認書をお持ちください。保険診療で良くならない場合は自由診療をお勧めする場合があります。
Q. 市販薬との違いは?
医療機関で処方される薬は、市販品で使用できない成分が含まれていたり、同じ成分でも濃度が濃くなっていたりしますので、より早くて、強い効果が期待できます。
Q. どれくらいで効果が出ますか?
軽症なら1ヶ月前後、重症の場合は3〜6ヶ月以上かかることもあります。継続的な治療が大切です。
Q. よくなったら、止めてもいいですか?
よくなっても、新しいBPO製剤(ベピオなど)は継続的に使用することで、目に見えないマイクロニキビやニキビ跡にも効果があることが報告されています。従来の抗生物質は赤にきびが出たときに使用すればよいです。薬剤に頼ることも必要ですが、食生活の見直しを実践してくださいね。