亜鉛探訪 No.036
白斑症と亜鉛
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要点
白斑症では、亜鉛などの微量ミネラルが関与している可能性が示唆されています。
白斑症では、亜鉛などの微量ミネラルが関与している可能性が示唆されています。
皮膚の色が白く抜ける「白斑症」は、自己免疫の影響によって色素細胞(メラノサイト)が攻撃され、メラニンが作られなくなることで生じます。
一見すると栄養とは関係がないように思われますが、近年では微量元素との関連が注目されています。
2024年に報告されたメタ解析(41研究の統合解析)では、白斑患者において血中の亜鉛および銅の濃度が有意に低いことが示されました。
亜鉛は、細胞の再生や酵素活性に不可欠であり、抗酸化作用や免疫調整にも関与します。これらの働きは、皮膚のストレス耐性や修復能力にも影響を与えると考えられています。
白斑の発症は多因子性であり、単一の原因で説明できるものではありませんが、栄養バランスの乱れが病態の一部に関与している可能性は十分に考えられます。
現時点では、亜鉛補充が白斑を直接改善することは確立されていませんが、皮膚環境や全身状態を整えるサポートとして、今後さらに注目される分野といえるでしょう。
参考文献
Serum Zinc, Copper, and Selenium Levels in Vitiligo: A Systematic Review and Meta-Analysis
Sci Rep. 2024 Oct 10;14(1):23700.
白斑患者における亜鉛・銅・セレン濃度の低下を示したメタ解析研究。
文献抄録(白斑と微量元素)
目的
白斑はメラノサイトの消失により生じる皮膚疾患です。
本研究は、亜鉛・銅・セレンと白斑との関連を評価することを目的とした系統的レビューです。
本研究は、亜鉛・銅・セレンと白斑との関連を評価することを目的とした系統的レビューです。
方法
PRISMAおよびコクランガイドラインに基づき、1970〜2022年の41研究(白斑3,353例・対照10,638例)を統合解析。
結果
・亜鉛:有意に低下(P < 0.0001)
・銅:有意に低下(P < 0.0001)
・セレン:上昇傾向
→ 白斑では微量元素バランスの変化が認められました
・銅:有意に低下(P < 0.0001)
・セレン:上昇傾向
→ 白斑では微量元素バランスの変化が認められました
解釈の注意点
研究間のばらつき(異質性)が高く、結果の解釈には注意が必要です。
因果関係を示すものではありません。
結論
白斑では亜鉛・銅の低下とセレンの上昇が関連している可能性が示されました。