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よくあるご質問

形成外科と皮膚科は違うのですか?

形成外科は皮膚や皮下組織、微小な神経、血管、顔面の骨の手術などいろいろな手術ができますので、外科系です。皮膚科は病理診断、病態生理からのアプローチを中心にしていますので、いわば内科系といえるでしょう。
形成外科でも皮膚科の治療ができる専門医もいます。逆に、皮膚科でも手術される専門医もいます。たしかにオーバーラップしている領域もありますが、アプローチが異なることがあります。ですが、困っている患者さんを治したいという気持ちには変わりはありません。餅は餅屋といいます。自らの力量を知っているのが、真の専門医ですので、お互いに紹介しあうことができる関係です。

形成外科専門医と皮膚科専門医は違うのですか?

所属している学会が違います。日本形成外科学会と日本皮膚科学会です。形成外科では、研修医時代に6年間ほどトレーニングを積んで専門医試験(詳細な症例報告10例、ペーパーテスト、面接試問)を受け、資格を取得した後、6年毎に更新しています。
皮膚科でも同様に専門医試験があります。専門医を取得した後にも、お互いに皮膚科や形成外科の一般的な知識を研鑽し、取得しています。高度に専門的で、まれな病気についてはそれぞれ専門医に任せるのがベストです。形成外科では唇裂口蓋裂、小耳症、指切断、皮膚および軟部組織悪性腫瘍、熱傷の植皮術などです。

形成外科と美容外科は違うのですか?

形成外科は生まれつきや事故によって引き起こされた皮膚など体表面の異常や病気を治すことに主眼をおいています。保険診療の対象です。
一方、美容外科はご本人自身の審美的な観点から容姿を外科的に修正することです。すべて自由診療になります。

美容外科と美容皮膚科は違うのですか?

美容外科はしわ伸ばし、脂肪吸引、重瞼、えら削りなど手術で、外観を審美的に整えることを主体にしています。
美容皮膚科はピーリング、レーザー、光治療など比較的非浸襲的に皮膚の状態を改善していくことを主体にしています。

保険診療と自費診療の違いは何でしょうか?

保険が効くのか、効かないのか よく問題になります。厚生労働省の薬事審議会で認可された薬剤や機器を使って、中央社会保険協議会が定めた診療報酬に基づいて、医療行為を行うことが保険診療です。基本的にひきつるとか、見えないとか機能障害がある場合が、保険適応になります。見た目の改善は保険適応になりません。
一方、自由診療は医師免許の裁量権に基づき、日本では認可されていない薬剤や機器を使ったり、診療報酬に掲載されていない方法で診療行為を行ったりすることです。同一疾患に対する治療で、保険診療と自由診療を同時に行うことはできません。

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