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システインと毛髪

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亜鉛探訪 No.015

毛髪と亜鉛

📖 『亜鉛探訪015』へようこそ!
亜鉛は、健康な毛髪を維持するために 重要なミネラルのひとつです。 毛髪の成長には、さまざまな栄養素や 細胞の働きが関わっています。

毛髪を作る成分「システイン」

毛髪の主成分であるケラチンは、 硫黄を含むアミノ酸「システイン」を 多く含んでいます。

システイン同士の結合が、 髪の強さや形を保つために重要です。

毛髪を支える構造形成
🧬 システイン
🔗 ケラチン形成
✨ 毛髪の強度を維持

亜鉛と毛髪の成長

🧬 タンパク質合成サポート

毛髪の材料となるタンパク質を作る過程に 亜鉛が関わっています。
🔹 細胞分裂をサポート

毛母細胞の増殖や毛髪形成を支えます。

円形脱毛症と亜鉛

円形脱毛症は、免疫の働きが関係する脱毛症の一つです。

毛髪の成長には、 栄養状態や細胞環境が影響するため、 亜鉛との関連について研究されています。

1. 毛髪と亜鉛の関係とは?

亜鉛は、健康な毛髪を保つために 重要なミネラルのひとつです。 細胞分裂や修復を支え、 毛髪の成長サイクルを正常に維持する働きがあります。

また、毛髪の強度を保つためにも関わっており、 不足すると脱毛などの症状につながることがあります。

2. 亜鉛の役割:毛髪の成長を支える

毛髪が作られる毛包では、 細胞が活発に分裂しながら成長しています。

亜鉛

抗酸化サポート

毛包を保護

健康な毛髪形成

亜鉛は酸化ストレスから細胞を守り、 ミトコンドリアの働きを支えることで 毛髪の成長環境を整えます。

3. システインと亜鉛の相互作用

毛髪の主成分であるケラチンには、 硫黄を含むアミノ酸「システイン」が含まれています。

システイン

ジスルフィド結合

毛髪の強度・しなやかさ

亜鉛はシステインを含むタンパク質の働きを支え、 毛髪の構造維持や抗酸化防御に関わります。

4. 亜鉛不足が毛髪へ与える影響

亜鉛が不足すると、 毛髪を作る細胞の働きが低下し、 抜け毛や薄毛につながる可能性があります。

不足時の影響
▶ 毛髪の成長低下
▶ 抜け毛の増加
▶ 毛髪の強度低下

5. 毛髪を支える栄養素と生活習慣

毛髪の健康には、 亜鉛だけでなくタンパク質やアミノ酸など バランスのよい栄養摂取が大切です。

食材例

🔹 亜鉛:牡蠣・牛肉・ナッツ類
🔹 システイン:卵・豆類など

メタロチオネイン(MT)の主な働き

🔹 金属イオンの管理
MTはシステインを多く含むタンパク質で、 亜鉛などの金属イオンと結合します。
必要な場所へ金属を受け渡し、 細胞内のバランスを整えます。
🔹 細胞内での金属調節
腎臓などでは、 他のタンパク質と協力しながら 金属の移動や調節に関わっています。
🔹 神経細胞との関係
脳ではMTが金属の受け渡しに関わり、 神経細胞内の環境維持を支えています。
🔹 酵素・遺伝子制御との関係
亜鉛依存性酵素や転写因子と関わり、 細胞の増殖や機能調節に影響する可能性があります。

参考文献

皮膚有棘細胞癌(SCC)におけるTRIM29

文献
Front Med (Lausanne). 2021;8:804166.

TRIM29と皮膚有棘細胞癌

TRIM29とは?

TRIM29は、 4つのジンクフィンガー構造を持つタンパク質で、 DNAの働きや細胞の機能を調節することに関わっています。

研究で分かったこと

🔹 ケラチンの配置を調節
TRIM29はケラチンなどと相互作用し、 皮膚細胞の構造維持に関わっています。
🔹 発現が低下すると…
皮膚有棘細胞癌ではTRIM29の発現が低下し、 細胞が移動しやすくなり、 がんの進行に関わる可能性が示されました。

亜鉛との関係

TRIM29はジンクフィンガータンパク質の一種であり、 亜鉛が構造の維持に重要な役割を果たしています。 亜鉛はTRIM29を直接増やすことが証明されているわけではありませんが、 ジンクフィンガー構造の形成には欠かせないミネラルです。

本文より要約
システインと亜鉛の関係

システインと亜鉛の関係

① システインの働き

システインは毛包で働く重要なアミノ酸で、 毛髪の形成や抗酸化反応、エネルギー産生に関わっています。

主な働き

▶ 抗酸化物質グルタチオン(GSH)の合成
▶ 毛包のエネルギー産生を支える
▶ ケラチンを安定化する
▶ 毛髪の色素(メラニン)合成に関与

② 毛髪の強度との関係

システイン同士が結合してできる ジスルフィド結合は、 毛髪の強度や弾力を保つために欠かせません。

システイン

ジスルフィド結合

ケラチンを安定化

丈夫な毛髪

③ システインと亜鉛の相互作用

メタロチオネイン(MT)は、 システインを豊富に含むタンパク質です。 システインが亜鉛をしっかり保持することで、 体内の亜鉛バランスが維持されています。

🧬
システイン
硫黄を含むアミノ酸
🛡
メタロチオネイン(MT)
システインが豊富なタンパク質
🔹
亜鉛を結合・貯蔵
細胞内の亜鉛を保持
必要な時に亜鉛を放出
酵素や細胞の働きをサポート

④ 毛髪の健康との関係

研究では、 円形脱毛症(AA)の患者では 血清亜鉛濃度が低い傾向が報告されています。

システインと亜鉛は互いに協力しながら、 毛髪の成長や毛包の健康維持を支えていると考えられています。

毛包におけるシステインの供給源

🍽️
外因性供給
▶ 食事から摂取
▶ 薬物由来

システイン輸送体
・System XC−
・EAAT3
・ASCT
🧬
内因性合成
▶ グルタチオン(GSH)の分解
▶ ホモシステイン(Hcy)の変換
▶ タンパク質の分解
✨ 毛包へシステインを供給
毛包におけるシステインの主な機能

毛包におけるシステインの主な機能

🛡️
抗酸化作用
GSHを合成し、 酸化ストレスから毛包を守る
🎨
毛髪の色素形成
フェオメラニン合成に関与し、 毛髪の色素沈着を支える
🔹
亜鉛の調節
MTを介して 亜鉛を貯蔵・再分配する
💇
毛髪の強度維持
ジスルフィド結合を形成し、 ケラチン構造を安定化
エネルギー産生
Fe-Sクラスターを形成し、 毛包のエネルギー伝達を支える