毛髪と亜鉛
毛髪を作る成分「システイン」
毛髪の主成分であるケラチンは、 硫黄を含むアミノ酸「システイン」を 多く含んでいます。
システイン同士の結合が、 髪の強さや形を保つために重要です。
亜鉛と毛髪の成長
毛髪の材料となるタンパク質を作る過程に 亜鉛が関わっています。
毛母細胞の増殖や毛髪形成を支えます。
円形脱毛症と亜鉛
円形脱毛症は、免疫の働きが関係する脱毛症の一つです。
毛髪の成長には、 栄養状態や細胞環境が影響するため、 亜鉛との関連について研究されています。
1. 毛髪と亜鉛の関係とは?
亜鉛は、健康な毛髪を保つために 重要なミネラルのひとつです。 細胞分裂や修復を支え、 毛髪の成長サイクルを正常に維持する働きがあります。
また、毛髪の強度を保つためにも関わっており、 不足すると脱毛などの症状につながることがあります。
2. 亜鉛の役割:毛髪の成長を支える
毛髪が作られる毛包では、 細胞が活発に分裂しながら成長しています。
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抗酸化サポート
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毛包を保護
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健康な毛髪形成
亜鉛は酸化ストレスから細胞を守り、 ミトコンドリアの働きを支えることで 毛髪の成長環境を整えます。
3. システインと亜鉛の相互作用
毛髪の主成分であるケラチンには、 硫黄を含むアミノ酸「システイン」が含まれています。
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ジスルフィド結合
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毛髪の強度・しなやかさ
亜鉛はシステインを含むタンパク質の働きを支え、 毛髪の構造維持や抗酸化防御に関わります。
4. 亜鉛不足が毛髪へ与える影響
亜鉛が不足すると、 毛髪を作る細胞の働きが低下し、 抜け毛や薄毛につながる可能性があります。
▶ 毛髪の成長低下
▶ 抜け毛の増加
▶ 毛髪の強度低下
5. 毛髪を支える栄養素と生活習慣
毛髪の健康には、 亜鉛だけでなくタンパク質やアミノ酸など バランスのよい栄養摂取が大切です。
🔹 亜鉛:牡蠣・牛肉・ナッツ類
🔹 システイン:卵・豆類など
メタロチオネイン(MT)の主な働き
MTはシステインを多く含むタンパク質で、 亜鉛などの金属イオンと結合します。
必要な場所へ金属を受け渡し、 細胞内のバランスを整えます。
腎臓などでは、 他のタンパク質と協力しながら 金属の移動や調節に関わっています。
脳ではMTが金属の受け渡しに関わり、 神経細胞内の環境維持を支えています。
亜鉛依存性酵素や転写因子と関わり、 細胞の増殖や機能調節に影響する可能性があります。
参考文献
皮膚有棘細胞癌(SCC)におけるTRIM29
文献
Front Med (Lausanne). 2021;8:804166.
TRIM29とは?
TRIM29は、 4つのジンクフィンガー構造を持つタンパク質で、 DNAの働きや細胞の機能を調節することに関わっています。
研究で分かったこと
TRIM29はケラチンなどと相互作用し、 皮膚細胞の構造維持に関わっています。
皮膚有棘細胞癌ではTRIM29の発現が低下し、 細胞が移動しやすくなり、 がんの進行に関わる可能性が示されました。
亜鉛との関係
TRIM29はジンクフィンガータンパク質の一種であり、 亜鉛が構造の維持に重要な役割を果たしています。 亜鉛はTRIM29を直接増やすことが証明されているわけではありませんが、 ジンクフィンガー構造の形成には欠かせないミネラルです。
本文より要約
システインと亜鉛の関係
① システインの働き
システインは毛包で働く重要なアミノ酸で、 毛髪の形成や抗酸化反応、エネルギー産生に関わっています。
▶ 抗酸化物質グルタチオン(GSH)の合成
▶ 毛包のエネルギー産生を支える
▶ ケラチンを安定化する
▶ 毛髪の色素(メラニン)合成に関与
② 毛髪の強度との関係
システイン同士が結合してできる ジスルフィド結合は、 毛髪の強度や弾力を保つために欠かせません。
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ジスルフィド結合
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ケラチンを安定化
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丈夫な毛髪
③ システインと亜鉛の相互作用
メタロチオネイン(MT)は、 システインを豊富に含むタンパク質です。 システインが亜鉛をしっかり保持することで、 体内の亜鉛バランスが維持されています。
④ 毛髪の健康との関係
研究では、 円形脱毛症(AA)の患者では 血清亜鉛濃度が低い傾向が報告されています。
システインと亜鉛は互いに協力しながら、 毛髪の成長や毛包の健康維持を支えていると考えられています。
毛包におけるシステインの供給源
▶ 薬物由来
システイン輸送体
・System XC−
・EAAT3
・ASCT
▶ ホモシステイン(Hcy)の変換
▶ タンパク質の分解