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亜鉛探訪No.003

味覚と亜鉛

『亜鉛探訪003』へようこそ!

どうして、舌で食材の味を感じるのでしょうか?COVID19感染症に罹ると、味を感じなくなるのはどうしてなのでしょうか?こんな疑問への回答になると幸いです。

味覚と亜鉛の不思議な関係

私たちが「甘い!」「しょっぱい!」と感じるのは、舌の中にある「味細胞」が働いてくれるおかげです。この味細胞はとっても小さくて、私たちの体にある「亜鉛」という成分をうまく使っていることが分かってきました。亜鉛が不足すると、味を感じにくくなることもあります。
今回は、どうして味細胞が亜鉛を使うのか、どんな研究がされてきたのを見てみましょう!

亜鉛ってどんなもの?

亜鉛は体にとってなくてはならない成分で、髪の毛や肌、骨を健康にするのに役立っています。
そして、味を感じる「味覚」についても、実は亜鉛が大切なんです。亜鉛が不足すると、味がうまくわからなくなったり、いつもより薄く感じたりすることがあります。

味覚細胞が亜鉛を使っているって本当?

実験で、味細胞は亜鉛を取り込み、それを使って情報を脳に伝えていることがわかりました。
また、味覚が感じられるようにするために「ZnT3」という特別なトランスポーターが細胞の中にあることも発見されました。このZnT3は、味細胞が味覚を感じたときに、必要な亜鉛を放出していることがわかってきました。

味覚を楽しむための亜鉛

味覚と亜鉛の関係はまだまだ分からないことも多いですが、亜鉛が私たちの味覚を支える大切な成分であることは確かです。

参考文献

タイトル

ラット口蓋乳頭味覚細胞における亜鉛トランスポーターZnT3の発現プロファイルと亜鉛放出におけるその役割、味覚刺激の潜在的メカニズム

文献

Eur J Histochem.2022 Nov 10;66(4):3534.

方法

味細胞の亜鉛分布:亜鉛に反応する蛍光色素を使い、味細胞内の亜鉛の分布を観察しました。
細胞の種類ごとのZnT3の発現:さまざまな味細胞でZnT3の存在を確認し、特に「II型」と「III型」の味細胞で発現していることがわかりました。
味刺激による亜鉛放出:特殊な亜鉛センサー細胞を使って、味刺激が与えられたときに味細胞が細胞外に亜鉛を放出するかどうかを調べました。

結果

ZnT3は、味細胞の中でも特に「II型」と「III型」の細胞で多く見られました。
味刺激が加わると、味細胞から亜鉛が放出されることが確認されました。
亜鉛キレーターという物質で亜鉛を除去した場合、味細胞の応答が弱くなることがわかりました。

結論

この研究により、味覚を感じる細胞が味覚刺激に応じて亜鉛を放出し、それが味覚の信号伝達に関わっている可能性が示唆されました。

DeepL.com(無料版)で翻訳しました。