陥入爪・巻爪の治療経験
陥入爪根治症例2
爪のサイドが皮膚にくい込むと、傷ができて、毛細血管が増殖して、赤い肉芽組織が膨らんでいます。
概要 | 陥入爪で、爪が側爪郭に食い込み、肉芽が発生していました。治療しても、再発を繰り返すため、フェノール法で根治しました。爪棘と肉芽を除去すると、すぐに痛みはなくなりました。フェノールで端の爪が生えなくなり、再発しなくなりました。 |
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手術名 | 陥入爪根治術(簡単) |
経過 | 入浴制限はありません。お風呂につけて、石鹸で洗うことはOKです。患部には炎症が起こるため、毎日、自宅で軟膏処置が必要。術後1,2週間後に再診。側爪郭に付着する痂皮やフィブリン膜があれば、医師が除去する。自宅処置は継続。約1ヶ月すると乾いてくる。 |
費用 | 総額 約8,000円 内訳 手術料4,200円 +再診料+お薬代 +予約料30分 |
合併症 | 1. 細菌感染で1週間~1ヶ月の間、ジクジクします。 2. 爪甲が再び生える可能性。 再発した場合は、再度フェノール法を行う場合があります。 |

初診時

フェノール処置後

処置後2週間

処置後1年
陥入爪根治症例1
両側の陥入爪が治らず、痛みに苦しんでおられました。
概要 | 痛みがひどかったため、初診当時に緊急でフェノール処置を行いました。(注意:通常は爪の部分切除のみで、フェノール処置は行っていません。) 局所麻酔を行い、くい込んだ爪を根本まで除去と炎症刺激で大きくなった不良肉芽も切除しました。 フェノールに浸した綿棒で3分30秒間爪母を処理し、爪を生えなくました。 1ヶ月で炎症はほぼ治まりました。 |
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手術名 | 陥入爪根治術(簡単) |
経過 | 入浴制限はありません。お風呂につけて、石鹸で洗うことはOKです。患部には炎症が起こるため、毎日、自宅で軟膏処置が必要。術後1,2週間後に再診。側爪郭に付着する痂皮やフィブリン膜があれば、医師が除去する。自宅処置は継続。約1ヶ月すると乾いてくる。 |
費用 | 総額 約8,000円 内訳 手術料4,200円 (片側の場合は同一料金) +再診料+お薬代 +予約料30分 |
リスク | 1. 炎症でジクジクする。1週間~1ヶ月と個人差あり。 2. 細菌感染の可能性 3. 爪甲が再び生える可能性 再発した場合は、再度フェノール法を行う場合があります。 |

初診時
初診時

爪と肉芽を除去
爪と肉芽を切除

フェノール法で処置
フェノール法

処置後2週間
処置後2週間

処置後1ヶ月
処置後1ヶ月

処置後2ヶ月
処置後2ヶ月
巻爪治療症例2
中央から爪甲の彎曲が片側で強くなっています。
概要 | 巻爪にはマチワイヤーを使って、彎曲の矯正を行っていますが、根本治療ではありません。爪甲の厚みによりますが、1ヶ月程度で矯正されてきますが、爪が伸びたら、爪を切って、またワイヤーを留置します。 |
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処置名 | ワイヤーによる巻爪矯正 |
経過 | 爪が柔らかいと、矯正されやすく、硬いと、矯正できない場合があります。 |
費用 | 総額 6,600円 |
リスク | 1. ワイヤーが何かに引っかかる場合があります。 2. 爪の厚みや硬さによって、効果が異なる。 3. ワイヤーを外すと、再発する可能性。 |

巻爪
巻爪

巻爪
巻爪

ワイヤー留置後
ワイヤー留置

処置後3週間
留置後3週間
巻爪治療症例1
巻爪にはマチワイヤーを使って、わん曲の矯正を行っています
概要 | ワイヤー矯正は根本治療ではありませんので、ワイヤーを外すと、再発する可能性が高いです。 マチワイヤーの他にも、似たような矯正はありますが、いずれの矯正法も根本治療ではありません。 マチワイヤーの端は爪からできるだけ出ないように爪の下に隠しています。 |
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注意 | 爪が伸びてくると、ワイヤーが端から出てしまう場合がありますので、ストッキングなどに引っかからないようにご注意ください。 |
処置名 | ワイヤーによる巻爪矯正 |
経過 | 爪が柔らかいと、矯正されやすく、硬いと、矯正できない場合があります。 |
費用 | 総額 6,600円 |
リスク | 1. ワイヤーが何かに引っかかり、抜ける場合があります。 2. 爪の厚みや硬さによって、効果が異なる。 3. ワイヤーを外すと、再発する可能性。 |

軽度巻爪
軽度巻爪

ワイヤー留置中
ワイヤー留置中

ワイヤー留置後
ワイヤー留置後

処置後1ヶ月
留置後1ヶ月
病態と治療
陥入爪と巻爪は区別しています。 巻爪が足指先端の皮膚にくい込んで陥入爪になることがあります。逆に陥入爪が巻爪になることはありません。つまり、陥入爪は、爪のトゲが皮膚にくい込んだ状態です。一方、巻爪は爪が中央から巻いた形のことを呼びます。
2.巻爪
原因 | 1. 爪白癬 2. 爪の幅 3. 指の太さ 4. くつの先端 |
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治療 | 1. 爪白癬の治療 2. ワイヤー留置 3. 靴の調整 |


片側の巻爪

片側の巻爪
治療のポイント
陥入爪
痛みがある場合や赤い肉芽が盛り上がっている場合
要点 | 食い込んでいる爪を斜めに切って、除去します。同時に赤い肉芽も切り取って、除去します。出血しやすいので、足を高くして、15分間圧迫止血を行います。 切り取ると、巻いてしまうからということで、抗生剤の内服や外用を継続しても、原因となっている爪棘を除去しない限り、治りません。 |
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食い込みを繰り返す場合
要点 | フェノール法で、爪のサイド2,3mm幅を生えなくすると、食い込まなくなって快適になります。 再発予防に指の腹にテープを貼って、引っ張り、爪から皮膚を離す方法があります。 |
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巻爪
原因 | 1. 爪白癬がある場合。 2. 横から力がかかってしまう場合があります。 |
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1.爪白癬
要点 | 鏡検して、白癬菌が見つかった場合は、クレナフィンやルコナック爪外用液を塗布して、爪白癬を治しますと、巻爪が治ってきます。 |
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2.横から力がかかっている場合
要点 | 靴の先端が狭い⇒先に余裕がある幅広の靴に変える。 生まれつき、足指の幅が全体的に広い⇒幅広の靴に変更する。 |
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