船橋ゆーかりクリニック

船橋駅前(北口)の皮膚科/形成外科/美容皮膚科
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ピーリング

当院では、サリチル酸マクロゴールをピーリング剤として採用。難治性にきびや毛穴の開きに適応があるピーリング法。文献データベースから学会発表を集めました。
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古林 摂(芦屋こばやしクリニック) Aesthetic Dermatology (1341-5530)23巻1号 Page24-33(2013.03)
30%サリチル酸マクロゴールピーリングを施術した、37例の種々の重症度の尋常性ざ瘡の患者について、retrospectiveに治療効果をまとめた。重症度はHayashiとLehmannによる2種類を用いた。副作用は1件のみで、重篤な症状ではなくすぐに改善した。日常診療において、今までのざ瘡の治療に加えて、30%サリチル酸マクロゴールピーリングを併用することは、comedoを減少させるのに非常に有効であり、刺激のためにアダパレンが使用できない患者にも副作用が非常に少ないことから有用であること、また炎症の強い重症のざ瘡に対しても、抗生剤の服用期間を短縮できる点でも有用であることを報告した。

上田 説子(上田説子クリニック) Derma. (1343-0831)209号 Page165-174(2013.10)

ケミカルピーリングは化学薬品により皮膚に組織損傷を生じ、その修復機転により皮膚の再構築を促す治療法であり、今まで皮膚科学的には不可能と考えられていた皮膚の若返り(rejuvenation)、ニキビ、その他種々疾患の治療として実践されその有効性が報告されている。一般的には薬剤の深達度と疾患の病理組織像を理解すれば効果も副作用も理解できる。サリチル酸マクロゴールは薬剤調製が難しい。しかし、それが手に入れば、方法はシンプルであり、合併症・副作用もなく極めて効果的である。サリチル酸マクロゴールピーリングは術前準備もほとんど不要であり、施行も非常に簡単である。安全であってもほかのピーリング剤と比較した効果が劣るなら利用価値は低くなる。しかし、効果はほかの副作用を伴うピーリング剤と同等または、それ以上と考えてよい。

大日 輝記(久留米大学病院 皮膚科) Aesthetic Dermatology (1341-5530)22巻1号 Page31-39(2012.03)
ケミカルピーリングは尋常性ざ瘡の治療の選択枝の一つであるが、二重盲検試験による評価はまだない。ケミカルピーリングによる尋常性ざ瘡の治療効果を判定するため、10施設で以下の二重盲検試験を行った。計37例を試験登録し、同一患者の顔面の片側にサリチル酸マクロゴール(処置群)、もう片方に偽薬マクロゴール(対照群)を処置し、非炎症性皮疹(面皰)と炎症性皮疹とを開始時と開始後1ヵ月ごとに算出し、アンケート集計による効果の評価も行った。非炎症性皮疹は、対照群に対して処置群のほうが有意に少なくなった(2ヵ月後:差の推定値=-4.91、p=0.0177、3ヵ月後:差の推定値=-4.98、p=0.0110)。炎症性皮疹も、対照群に対して処置群の方が有意に少なくなった(2ヵ月後:差の推定値=-4.92、p=0.0234)。アンケートの結果、出血および発赤は全時期で有意差を認めず、対照群に対して処置群で症状の改善を認めた。以上より、サリチル酸マクロゴールピーリングは尋常性ざ瘡の治療に高い効果があることが明らかとなった。

大日 輝記(久留米大学 皮膚科) コスメトロジー研究報告 (2188-563X)18巻 Page68-70(2010.09)
表皮に恒常的にかかる力学的ストレスと老化の関係について、ケミカルピーリングの系を用いて検討した。マウスで、表皮プロスタグランディンE2の定量系を確立した。次に、紫外線照射により表皮にプロスタグランディンE2を誘導したマウスで、サリチル酸マクロゴールピーリングは角化細胞のプロスタグランディンE2合成を阻害しないことを証明した。加齢マウスでは施術6時間後に紫外線照射マウスではピーリングによりERKのリン酸化が若年マウスと同等まで増加した。一方、紫外線照射マウスでは施術の3日後に一時低下後、4週間後に回復した。紫外線によって生じた前癌病変である日光角化症10例および有棘細胞癌12例の病変部におけるFAKのリン酸化を免疫組織化学的に評価したが、一定の傾向はなかった。ケミカルピーリングと表皮の機械的ストレスの変化表皮梁の深さおよび間隔を定量的に測定したが、有意な変化はなかった。

山本 有紀(和歌山県立医科大学 皮膚科) Derma. (1343-0831)170号 Page39-42(2010.09)
グリコール酸やサリチル酸マクロゴールを用いたケミカルピーリングは、塗布直後より角層を剥脱させ毛漏斗部の角化異常を是正し、面皰を改善させる即効性のある治療である。用いる試薬の種類やpH、治療方法だけでなく、治療時の患者の皮膚の状態で効果が左右されることも念頭に入れておかなければならない。

大日 輝記(久留米大学 皮膚科)  Aesthetic Dermatology (1341-5530)17巻2号 Page59-67(2007.06)
ケミカルピーリングは、皮膚の若返りやざ瘡の治療として広く用いられている手技であるが、現在にいたるまで臨床効果を客観的に評価されたピーリング剤はほとんどない。サリチル酸マクロゴールは、サリチル酸をポリエチレングリコールに吸着させた新規のピーリング剤である。われわれはこれまでに、サリチル酸マクロゴールピーリングが、光老化を起こした皮膚の若返りに働き、局所に有害事象をまったく引き起こさないことを、マウスおよび健常人皮膚で示した。今回われわれは、マウスにサリチル酸マクロゴールピーリングを施行し、組織学的変化を評価した。また、サリチル酸マクロゴールピーリングの局所作用、ざ瘡に対する治療効果および安全性を評価するため、44名の健常人ボランティアと、436名のざ瘡患者にサリチル酸マクロゴールピーリングを施行した。サリチル酸マクロゴールピーリングを施行したマウスの皮膚では、有意な炎症性変化をまったく認めなかった。健常人で皮野の改善を認めた一方、皮膚生理機能にほとんど影響を及ぼさなかった。ざ瘡患者で面皰や丘疹が減少し、42名に対するアンケートで非常に高い患者満足度が得られた。また、施行後に、局所刺激感、灼熱感、浮腫、出血、痂皮形成をきたすことはなかった。以上より、サリチル酸マクロゴールピーリングはざ瘡に高い効果を示し、また色素沈着やケロイドを引き起こしやすい東洋人にも安全に行えることが明らかとなった。

大日 輝記(九州大学病院 皮膚科) Derma. (1343-0831)106号 Page116-122(2005.10)
サリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングは美容的に光老化を起こした皮膚の若返りに優れた効果を持つ.有棘細胞癌や基底細胞癌は光老化を起こした皮膚に好発することが知られているが,ケミカルピーリングが光発癌にどのように影響を及ぼすかは知られていなかった.我々は,光発癌のモデルである紫外線照射ヘアレスマウスに対して,2週間おきにサリチル酸マクロゴールピーリングを行い,光発癌に及ぼす影響を検討した.ピーリングを行ったマウスでは対照群に比べて皮膚発癌が減少かつ遅延した.ピーリング開始18週後に脾細胞の分画およびサイトカイン産生を観察したが対照群との間に差はなかった.これらの実験結果より,サリチル酸マクロゴールピーリングは,光発癌を抑制,減少させることが示唆された

上田 説子(上田説子クリニック) Derma. (1343-0831)106号 Page37-43(2005.10)
サリチル酸,グリコール酸などを用いた浅いピーリング処置により,自覚的な感触(いわゆる肌ざわり)が大きく改善される.ケミカルピーリングは繰り返して実施されることから,臨床の現実に即した変化を観察する必要もある.その改善が皮膚生理機能すなわち皮膚粘弾性,角層水分量,角層水分保持量などにどのような変化をもたらすかについて明らかにする目的で,グリコール酸とサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを繰り返し施行したボランティア皮膚について生理機能の測定値の推移を検討した.両薬剤ともにpH2.0以下という酸であるにもかかわらず,1日後には皮膚表面pHはほぼ処置前の値に戻った.経皮水分喪失量はサリチル酸マクロゴールではほとんど変化がなく,ヒトにおいてもこのピーリングの安全性が証明された.皮膚粘弾性は中年層では上昇し,角層水分量は中年層ではピーリングにより低下し,若年層の値に近づいた.また,中年層における水分負荷試験の値もサリチル酸マクロゴールでは若年層に近づいた

磯田 美登里(祥仁会西諫早病院 皮膚科) Derma. (1343-0831)106号 Page32-36(2005.10)
ケミカルピーリングは皮膚表面に損傷を与え,その後の創傷治癒によって再生を促す方法である.臨床に使われているピール剤,すなわち,30%サリチル酸マクロゴール,35%トリクロロ酢酸,20%グリコール酸をUVB照射により人工的に皺を作製したヘアレスマウスの皮膚に塗布し,その組織学的変化を経時的に比較検討した.UVB照射は表皮の不規則な肥厚を招いたが,ピール施行後70日目には正常に戻った.28日目にはいずれのピール剤とも表皮直下に緻密な細い膠原線維の層が認められた.35%トリクロロ酢酸では14日目まで著明な炎症を伴う組織障害を認めたが,30%サリチル酸マクロゴールでは観察期間中,炎症細胞の浸潤は認めなかった.30%サリチル酸マクロゴールはUVB照射マウスの表皮および真皮の組織学的回復,皺の減少に明らかな組織の損傷もなく導く有益なピール剤と考えた

上田 説子(上田説子クリニック) Derma. (1343-0831)101号 Page70-81(2005.06)
これまで,内服・外用療法を主体にしてきたざ瘡治療は,ケミカルピーリングの台頭により治療の新しい局面を迎えた.ケミカルピーリングを既存のざ瘡治療と併用することにより,明らかに治癒期間は短縮し,瘢痕形成もかなり抑制できるようになった.しかし,ケミカルピーリングはあくまで併用療法であり,炎症性ざ瘡の場合には抗生物質内服は必須である.ケミカルピーリングには種々の薬剤・施術法があり医師はその選択に困惑しているのが現状と思われる.ケミカルピーリングにおいて大切なことは,使用薬剤,手技によりその効果も副作用も違いが大きいことを熟知して施術することが重要である.ありふれた疾患であるがゆえに明らかなEBMに基づき多くの患者に安全に副作用なく,しかも効果的に治療できるピーリングが望まれる

大日 輝記(中対馬病院 皮膚科) Aesthetic Dermatology (1341-5530)14巻1号 Page30-39(2004.04)
ケミカルピーリングは光老化を改善する施術であり,光発癌を抑制する可能性が期待されるが,逆に繰り返すピーリング自体の侵襲による発癌の可能性も無視できない.今日,多くのピーリング剤が広く利用されているが,これまで発癌に関する評価はほとんど行われてこなかった.しかし最近では,動物実験において,サリチル酸マクロゴールピーリングが光発癌を抑制することが示されており,また一方では,トリクロロ酢酸ピーリングが発癌を促進する可能性が動物実験で示唆されている.そこで,サリチル酸マクロゴールピーリングの新しい効果について考察するとともに,ほかのピーリング剤と発癌との関連についても紹介した

上田 説子(上田説子クリニック) Aesthetic Dermatology (1341-5530)14巻1号 Page21-29(2004.04)
ヘアレスマウスの正常皮膚と損傷皮膚に14C標識サリチル酸(30%サリチル酸マクロゴール)を塗布し,サリチル酸の血漿中濃度測定およびミクロオートラジオグラフィーによる皮膚組織内局在の時間的推移を検討した.その結果,健常皮膚群の血漿中濃度はきわめて低値であった.ミクロオートラジオグラムでは角層に高い放射能がみられ,真皮・脂腺の放射能はほとんど検出されなかった.つまり,30%サリチル酸マクロゴールのサリチル酸は血中には吸収されず,皮膚角層のみに局在した.以上,これらの結果からも,サリチル酸マクロゴールピーリング治療はきわめて安全性が高い治療法であることが示唆された

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