小さな皮膚がんを良性ほくろと
誤診しないためのポイント
1.ダーモカメラ(DZ-D100)で拡大観察、記録
2.怪しい時は病理検査(保険)
- 怪しい所見とは
- 毛細血管拡張、不均一なメラニン沈着など
炭酸ガスレーザー
CO2RE(キャンデラ社)
基本的に体内の水分に反応して、熱を発生させるレーザーです。このたび、導入したコア2はレーザーが渦巻状に照射されるスキャナー機能があり、素早く均一な焼灼が可能。

ほくろ除去の結果
(炭酸ガスレーザー)
除去直後は、凹みと赤みがあります。点状再発はたまに発生します。
ほくろ除去後の凹み&赤み
1.ほくろを除去した痕
- 皮膚に穴が開いたように、凹みます。
2.治るのにかかる時間
- 通常は2,3週間で上皮が再生します。
3.上皮の再生が遅くなる場合
- a)ほくろが大きい場合
- b)深い場合
- c)再生力が弱い場合
- 凹みと赤みが長引きます。
4.対処方法
- アクトシン軟膏を1日1回就眠前に塗布。
- 自由診療の方は550円
- 上皮が再生してくると、凹みが浅くなりますが、上皮がまだ薄い状態なので、真皮の毛細血管の血流が透けて見えるため、赤みがあります。
- 上皮が再生しても、さらに推奨軟膏を塗り続けると、上皮の厚みが徐々に元通りになり、赤みが薄くなってきます。
- レーザーのフラクショナル照射
- 軟膏単独では改善しない場合はレーザーを併用します。
ほくろ再発について
1.中心に点状再発
- ほくろの深部にある毛根からの再発です。
- 元の大きさには戻らないので、そのままの場合と、レーザーで再度除去する場合があります。
- 稀に何度も再発する場合があります。切除縫合手術+病理組織検査で対処します。
2.周囲に沿って帯状に再発
- 周囲に炎症後色素沈着が発生している場合
- 抗酸化力が弱いサインですので、亜鉛とビタミンCサプリメントを内服。
- 取り残した母斑細胞から再発している場合
- 再度広めにレーザーで焼灼します。
点状再発


- ほくろの深部にある毛根のメラノサイトからメラニン色素が再生されたためで、取り残したわけではありません。予測不能で、不可抗力な再発です。
- ご希望でレーザーを再照射します。
- 個数にかからず、3,300円で対応しています。
ほくろ診察手順
1.初診(保険診療)
皮膚がんの鑑別のため、ダーモスコープによる検査を行います。
初診時の除去手術はご予約できません。承諾書にサインをいただいてから、あらためてご予約をおとりしますので、ご了承ください。
2.保険診療
大きく、盛り上がったほくろ
平坦でも怪しいほくろ
★メスによるくり抜き+高周波メス焼灼★
病理組織検査を行いますので、保険診療による除去を行います。盛り上がったほくろについてはこちらへ⇒
大きさや部位によって、手術の方法が異なります。詳しくは診察してから決めます。
費用1(消費税は不要) | くり抜き+焼灼のみ 2ヶ所まで10,000円 |
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費用2(消費税は不要) | 紡錘切除+真皮縫合術 1度に1ヶ所のみ 11,000円 |
3.自由診療
平坦なほくろ・少し盛り上がったほくろ
★レーザー照射によるほくろ除去★
ダーモスコープ検査で問題が認められない場合に、平坦なほくろや少し盛り上がった小さいほくろはレーザーで除去します。
除去料(1ヶ所) | 1mm 4,400円、2mm 5,500円、3mm 6,600円 4mm 8,800円、5mm 11,000円、6mm 13,200円 総額は、除去するほくろの大きさと個数から、上記価格を参考にご計算ください。 |
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再発した場合 | 個数や大きさにかかわらず3,300円 |
4.合併症対策
ほくろ除去後の上皮化が遅い場合
凹みや赤みがなかなか治らない場合
アクトシン軟膏を夜1回塗布してもらいます。
食事のタンパク質が不足している可能性がありますので、朝、卵料理などタンパク質を含む食材を食べていただくことや亜鉛サプリメントを摂取するよう指導しています。
軟膏代 | アクトシン軟膏2g 500円 |
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炭酸ガスレーザーの特徴
1.水に反応 | レーザーで削り取るとやけどが発生しますが、やけどの範囲は狭いので、傷の治りへの影響は少なくなります。 |
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2.ピンポイント | 最小径0.5㎜でレーザーを照射するので、拡大鏡で目視で、正確に照射しています。ほくろの端に残った微小な色素でも、狙い撃ちしています。 |
3.拡大鏡 | 拡大鏡を使用して、より正確な照射を心がけています。かなり細かい色素まで見ることができます。 |