ニキビ跡治療
治療の基本
食事のタンパク質増量 |
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亜鉛サプリメント内服 |
3つの治療法
1.アクトシン軟膏塗布 |
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2.レーザーのフラクショナル照射 |
3.切除縫合手術 |
ニキビ跡の治療経験
いずれの方法でもニキビ跡は浅くなってきます。浅いニキビ跡は早く、深いニキビ跡は相当時間がかかります。ダウンタイム、費用、改善率を考慮し、ご検討いただけると、幸いです。
1.アクトシン軟膏単独
- 学会発表より ブクラデシン軟膏はニキビ痕に効く
2.炭酸レーザーのフラクショナル照射
3.ピコ秒レーザーのフラクショナル照射
4.切除縫合手術
ニキビ跡の治療費用
アクトシン軟膏
費用
2g550円 |
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5g1,100円 |
ご注意
アクトシン軟膏は微かに匂いがあります。 | |
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赤にきびが発生しやすくなります。 | 赤にきびが出る場合は使用を中止してください。 |
赤く痒くなる場合があります。 | この場合も使用を中止してください。 |
レーザーのフラクショナル照射
詳細は下段↓ |
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切除縫合手術
総費用
1cm 20,900円 |
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2cm 35,200円 |
内訳
手術費用 | 1cm13,200円 2cm26,400円 |
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諸経費(麻酔、消毒、糸、軟膏) | 5,500円 |
予約料 | 20分2,200円、30分3,300円 |
ニキビ痕
機種:CO2RE もしくは
EnlightenSR(10Hz)
照射範囲 | 料金 |
麻酔代 | +2,200円 |
1x1cm (5x5mm大4か所) |
5,500円 (最低料金) |
2x2cm (5x5mm大16か所) (1x1cm大4か所) |
17,600円 |
3x3cm (5x5mm大36か所) (1x1cm大9か所) |
29,700円 |
4x4cm (5x5mm大64か所) (1x1cm大16か所) |
35,200円 |
5x5cm (5x5mm大100か所) (1x1cm大25か所) |
41,250円 |
色素に対する照射は1秒間に2発に対して、ニキビ痕に対する照射は1秒間に10発照射します。
CO2REは急峻なエッジの削り、エンライトンは真皮内のリモデリングを行います。
ニキビ跡治療のリスクと対策
アクトシン軟膏
利点 | 手軽。安価。自己管理できる |
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欠点 | 少々臭いがします。毎晩塗布が必要。 |
リスク | 接触性皮膚炎で赤くなる場合があります。 |
副反応 | 毛穴の詰まりによるニキビの再発。 |
対策 | ニキビが出たり、赤くなったら、塗布しないこと |
レーザーのフラクショナル照射
利点 | ピンポイントで照射可能 |
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欠点 | ダウンタイム(痛みや赤み) |
リスク | 照射後赤みや炎症後色素沈着が続く場合があります。 |
副反応 | 炎症後色素沈着 |
対策1 | 弱めの照射、照射後に冷却 |
対策2 | 徹底したUVケア、治療間隔を伸ばす |
切除縫合手術
利点 | 深い陥凹がなくなる。 |
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欠点 | ニキビ痕より、縫合創は長くなる。 |
リスク | 縫合創が再び陥凹する可能性がある。 |
副反応 | 縫合創部の離開(傷が開く可能性) |
対策 | 事前に食事のタンパク質摂取の増量+亜鉛サプリメント内服 |
ニキビ跡の治療手順
1.外用剤のみ
1.塗布法 | ニキビが出ていないニキビ痕がある領域に就眠前に薄く塗布 赤ニキビが発生する場合は塗布を中止してください。 赤ニキビがある領域は、ニキビが悪化しますので、塗らないでください。 |
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2.コンビネーション治療
1.麻酔 | エムラクリームで30分間ODT |
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2.照射 | 炭酸ガス、もしくは、ピコ秒レーザーによるフラクショナル照射。深いニキビ痕は強めに照射 |
3.外用剤 | 照射直後にフィブラスト(トラフェルミン)を散布 |
4.冷却 | ラップして、5分間冷たいタオルで冷やします。 |
5.帰宅後 | 夜のみアクトシン(DBcAMP)軟膏を塗布 |
3.手術治療
1.麻酔 | 局所麻酔を注射します。 |
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2.手術 | 陥凹領域を含む皮膚を紡錘形に切除して、縫合閉鎖します。 出血がある場合は、電気メスで焼灼します。 創部はガーゼとメッシュテープで圧迫固定します。 |
3.帰宅後 | 24時間圧迫固定を続けたら、ガーゼとテープを外していただきます。 入浴OKです。創部がお湯で濡れても大丈夫ですが、擦らないようにご注意ください。 入浴後、院内処方した抗生剤クリームを1日2回塗布します。 |
4.抜糸 | 術後1週間で抜糸します。 |
5.アフタケア | 医療用テープで傷跡のテーピングを1ヶ月間行います。 |
推奨軟膏に関する注意点
軟膏について | 推奨するアクトシン(DBcAMP)軟膏には、表皮を再生する作用が報告されている軟膏です。 慢性化した皮膚潰瘍(褥瘡や熱傷潰瘍)に対する治療経過の流れの中で、他の外科的な方法や外用剤を使用して、皮膚潰瘍がやっと治ってきた状況で、上皮の再生が遅い、あと少しで治りそうといった状況で使用する軟膏です。 |
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応用編 | このサイトで呈示した方法は、皮膚潰瘍がないニキビ痕でも、上皮が薄い状況下では、上皮再生促進効果(表皮角化細胞が増殖して、皮膚の元通りの厚みになる作用)が認められるということを示しております。 |
学会発表 | 推奨軟膏塗布の結果を調査し、2015年日本美容皮膚科学会で発表しました。まとめると、20歳前後のニキビ跡が浅い場合は効果が出やすく、30歳以上で凹みがひどい場合は効果が出にくいです。 皮膚が分厚く、硬いからだと思います。 レーザー照射との併用すると、改善するデータがあります。 |