手術費用
保険診療
保険診療では、部位によって、露出部か、露出部以外かによって料金が異なります。
露出部2cm未満/露出部以外3cm未満
3割負担 | 11,000円前後/10,000円前後 |
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2割負担 | 8,500円前後/7,500円前後 |
1割負担 | 6,000円前後/5,000円前後 |
母子、生保など | 1,300円~3,300円 |
上記は予約料を含みます。 |
特殊部位
手術費用が異なります。
眼瞼結膜 | 3割負担21,000円前後 |
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口唇 | 3割負担15,000円前後 |
上記は予約料を含みます。 |
保険診療の部位について
露出部 | 頭部、顔面、頚部、肘から前腕、手、膝から下腿、足背 |
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露出部以外 | 上腕、胸部、背部、腹部、殿部、大腿部、足底 |
傷跡を最小限にする基本
傷跡を最小限にとどめる方法
皮膚欠損部にできるだけ早く毛細血管網と上皮を回復させることが大切です。そのためには、からだの細胞や細胞外基質を構成するタンパク質やビタミン・ミネラルが必須になります。事前に食生活を見直し、タンパク質、ビタミン、ミネラルを含む食品を十分食べていただくことをお勧めしています。体内のタンパク質、ビタミン、ミネラルが足りないと、回復が遅くなり、赤みや凹み、白い瘢痕のような傷跡が残りやすくなります。 |
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隆起性ほくろの治療経験
※ご注意:皮膚を切ると、必ず傷跡は残ります。
ほくろの病態
ほくろを構成する細胞
茶色のメラニン色素を作るメラノサイトが変化した母斑細胞という特殊な細胞が増殖する皮膚の良性腫瘍。 |
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茶色のメラニン色素は皮膚表面近くに分布することが多く、深部には色がない母斑細胞が増殖。 |
ダーモスコープ
ダーモスコープという拡大鏡でほくろ表面を観察して、毛細血管拡張など異常パターンがないかどうか、チェックします。 |
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病理組織学的検査
組織切片に染色を施し、細胞レベルで異常がないかどうか、チェックします。当院では江東微生物学研究所の病理専門医が診断されます。 |
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皮膚悪性腫瘍の発見頻度(当院)
2016年~2022年6年間で皮膚、皮下腫瘍切除術5014件、皮膚悪性腫瘍単純切除術20件で、皮膚悪性腫瘍単純切除の割合は0.4%でした。 |
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この他、初期メラノーマ1件や大きな基底細胞癌1件は、連携病院をご紹介しましたので、手術件数には入っておりません。 |
当院では、形成外科専門医として、基底細胞癌、扁平上皮癌、ベセルナ無効の日光角化症に対する手術を行っております。 |
外科的治療(保険診療)
平坦な”ほくろ”は自費でレーザー治療の対象です。
くり抜き切除+電気メス焼灼
方法
ほくろの周囲に沿って、丸くくり抜きます。 |
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拡大鏡を使うと、真皮内の母斑細胞の塊が見えますので、取り残しがないように、引っ張り出しながら、摘出します。 |
その後、電気(高周波)メスで出血点を焼灼して、止血します。 |
焼灼した際に、傷の大きさは少しだけ小さくなりますが、処置後はそのままで軟膏を塗布して終了です。 |
料金
10,000円~11,000円(3割負担) | |
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内訳 | 再診料、手術料、薬代、予約料 |
メリット
傷がつく範囲がほくろの部分だけになります。 |
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手術時間は短時間です。 |
問題点
1. ほくろのサイズや深さ、個人の体質によって治る時間が変わります。治るまで自己処置が必要です。 | |
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2. 凹みや赤みが数ヶ月続く場合がありますので、対処療法が必要な場合があります。 | 3. 口唇部は肥厚性瘢痕になりやすいので、あとで対処療法が必要な場合があります。 |
紡錘切除+縫合閉鎖
方法
ほくろを含めて、紡錘形に皮下組織まで垂直に切除して、皮下縫合、真皮縫合、皮膚縫合で創閉鎖します。 |
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真皮縫合しない部位は、手、足、頭部、まぶた、耳、赤い口唇、殿部は真皮縫合の適応はなく、皮膚表面を縫合しますので、抜糸が必要です。 |
最近、真皮縫合の吸収糸で赤みが生じる場合があるので、吸収糸を使用せず、ナイロン糸で皮下縫合と皮膚縫合のみとする場合があります。
料金
11,000円~13,000円(3割負担) | |
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内訳 | 再診料、手術料、薬代、予約料 |
メリット
傷は最初から閉じますので、消毒や軟膏塗布など自宅ケアがほとんど必要ありません。 |
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創傷被覆材でカバーすると、防水なので、入浴で濡らしても大丈夫です。 |
問題点
1.健常な皮膚にもメスを入れることになります。 | |
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2.頬骨隆起や下顎縁など曲面がきつい部位の切除縫合は、縫合部の端が盛り上がるドッグ・イヤーになることがあり、対処療法が必要になる場合があります。 | 3.止血と圧迫処置をしていても、稀ですが、術後出血が起こることがあります。この場合はご連絡をいただき、対処します。 |
合併症の対処法
くり抜き+電気メス焼灼
上皮の再生遅延
上皮の再生に2週間以上かかる。 |
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⇒皮膚潰瘍 |
⇒アクトシン軟膏塗布 |
凹みと赤み
凹みと赤みが1ヶ月以上長く続く。 |
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⇒アクトシン軟膏軟膏塗布 |
盛り上がった赤い瘢痕
肥厚性瘢痕 |
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⇒ドレニゾンテープを小さく切って貼付 |
瘢痕が分厚い場合やテープが貼れない場合は、ステロイドを2週間~1ヶ月毎に局所注射 |
紡錘切除+真皮縫合
線状瘢痕
⇒通常の経過。 |
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スキントーンテープを最低1ヶ月貼付。 |
赤く盛り上がった瘢痕
肥厚性瘢痕 |
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⇒ドレニゾンテープを小さく切って貼付 |
瘢痕が分厚い場合やテープが貼れない場合は、ステロイドを2週間~1ヶ月毎に局所注射 |
瘢痕の端だけが盛り上がる
⇒ドッグ・イヤーと呼びます。 |
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ステロイド注射で対処します。 |