ADMとは?
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、主に両頬に左右対称に生じる 灰色〜青みがかった斑点状のシミです。真皮にメラノサイト/メラニンが関与するため、自然軽快せず、レーザー治療のプロセスが他のシミと異なります。
どんなシミ?
- 灰色〜青灰色に見えることが多い
- 両頬に左右対称で出現しやすい
- 真皮にメラニン色素が存在(浅い表皮のシミと異なる)
他のシミとの見分け方
種類 | 特徴 | 典型部位 | 治療の方向性 |
---|---|---|---|
肝斑 | 淡褐色で面状、左右対称。境界はぼんやり。 | 頬骨・上口唇・おでこなど | 内服・外用+低出力照射などの併用 |
そばかす | 小さな点状が多数。幼少期からあり夏に濃く。 | 鼻〜頬 | 光治療やレーザーで改善しやすい |
ADM | 灰色〜青灰色。真皮の色素。左右対称のことが多い。 | 両頬 | ピコ秒レーザーを複数回で徐々に改善 |
症例写真集
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ADMの治療
ピコ秒レーザー
極短パルスで真皮のメラニンを微細化。体内の代謝で徐々に処理されるため、1回で劇的な変化はありません。、3~4か月間隔で3~5回程度を目安に段階的に薄くなります。最初の1,2回目は炎症性色素沈着が発生しやす。かさぶたは出にくく、ダウンタイムは軽めです(個人差あり)。
外用・内服・栄養サポート
レーザーの効果を高め、経過を安定させるために、遮光・保湿の徹底に加え、亜鉛・鉄・ビタミンB群・ビタミンCなどの栄養評価に基づく補助療法を併走します。
診察〜ケアまでのステップ
- 診察:臨床像と既往/生活習慣を確認し、他疾患と鑑別。
- 肌診断(Antera 3D):色素の深さ・分布を客観評価。
- 治療設計:ピコ秒レーザー中心に、外用/内服・栄養を最適化。
- 照射と経過観察:2〜3か月ごとに複数回。反応に応じて微調整。
治療回数・経過の目安
- 回数の目安:3〜5回(3~4か月間隔)。
- ダウンタイム:赤み・軽いほてりなど(個人差あり)。
- ケア:遮光・保湿・外用継続。栄養評価に基づく補助療法を併走。
よくある質問
完全に消えますか?
シミの治療全体に言えることですが、残念ながら、シミをすぐに消せる治療はございません。徐々に「薄くする」治療とお考えください。とくにADMは、真皮にあるメラニン色素のため、3回以上のレーザー照射で段階的に薄くなります。5回程度照射すれば、ほとんどわからなくなるレベルに到達できる可能性があります。
痛みやダウンタイムは?
照射時に輪ゴムではじかれるような刺激があります。赤みは数日で落ち着くことが多いです。当院では麻酔クリームを塗布し、20-30分待ってから施術しています。
再発・再燃は?
特に初回や2回目は周囲の色素も濃いため、炎症性色素沈着が発生しやすい状態です。一旦、茶色が落ちても、すぐに濃い茶色がぶり返して、がっかりすることがありますが、ご安心ください。トラネキサム酸皮内注射で必ず、薄くなります。まず、初診で購入した亜鉛とビタミンCのサプリメントやトラネキサム酸を内服して、しっかり準備してから、施術を受けましょう。さらに、当院では光治療で表層のメラニンや異常血管を叩いてから、慎重にピコ秒レーザー施術に移っています。
まとめ
- ADMは真皮のメラニン色素が関与し自然軽快しない
- ピコ秒レーザーの複数回照射で段階的に薄くする
- 肌診断(Antera 3D)と外用/栄養の併走で経過を安定化
😊 お礼
最後までお読みいただきありがとうございます。
寺田院長は、シミ治療を通して、皮膚だけでなくカラダ全体を整えることを目標に掲げています。
お肌だけでなく、カラダ全体の抗酸化力・抗糖化力を高めて、毎日を前向きに過ごしましょう。