医療脱毛について
脱毛は、厚生労働省から医療行為と指導されていますので、医師不在のエステでの脱毛はお控え下さい。
医療脱毛は、毛根や幹細胞をターゲットとして、レーザーや光で熱エネルギーを発生させます。毛根の深さ、太さ、分布密度、再生能力は、個人差が大きいため、脱毛効果を事前に予測することは難しいのが現状です。
医療脱毛で使用される機器はいろいろな種類がありますが、まとめると、レーザー、もしくは、光を照射する機器に分けられます。低出力・連続照射型を一般的に蓄熱式と呼んでおります。
リスク・副反応&対策・対応
効果の実感 | 毛が減ってくるまでの期間は個人差が大きいので、照射してみないとわかりません。 出力が弱いより、強い方が効果が早くなりますが、痛みが生じやすくなりますから、ご相談しながら、施術を進めています。 |
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毛の分布 | 低出力・連続照射型レーザーでは、スポット状に抜けて、まばらになり、毛の分布に”ムラ”を感じることがあります。とくにあごひげで、”ムラ”を感じやすいです。 |
臭い | 毛があると、焦げた臭いがします。 対策:事前の剃毛をきちんと行います。 |
痛み | 部位によって、冷却のタイミングが遅れて、痛みを感じることがあります。 冷却していても、チクチクと痛みを感じる場合があります。 チクチク痛みを感じて、照射出力が上げることができない場合があります。この場合、効果発現までに時間が多くかかります。 |
やけど | 色が黒いもの(黒い衣服やマーカー)に接して、照射すると、やけどが発生することが稀にあります。 過去に当院で1例発生したことがあります。エステでも数例発生し、当院で治療しております。 対応:医師が診察し、塗り薬で対応しています。 |
炎症後色素沈着 | やけどが発生すると、痕が茶色になります。炎症後色素沈着と呼びます。 茶色の痕が薄くなるまで、数ヶ月と時間がかかります。 対応:トラネキサム酸局注療法で対応しています。 |
毛のう炎 | 毛がなくなると、毛穴が詰まってしまうので、毛のう炎や埋没毛が発生する場合があります。 対応:医師が診察し、抗生剤の塗り薬で対応しています。 |
医療レーザー脱毛料金(成人)
初回 | 脱毛カウンセリング料 1,000円 |
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予約料 | なし |
1,000円加算 | 土曜お昼12時以降 |
剃毛 | 剃毛料金2,000円 剃毛してご来院ください。 |
当日キャンセル料 | 施術料の20% 前日までにご連絡ください |
成人施術料金(すべて1回毎、左右両側、税抜価格)
★脇 | 3,000円 |
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☆顔 | 全顔20,000円 |
★頚部 | うなじ 15,000円 |
☆上肢 | 上腕(肘上まで)15,000円 |
★体幹 | へそ周囲3,000円 |
★下肢 | 大腿(前面30,000円、後面30,000円) |
☆IO | 行っておりません。 |
低出力・連続照射型レーザー脱毛器
★医療機関でレーザー脱毛を受けましょう★
脱毛は毛根を焼灼する処置ですので、厚生労働省から医療行為とされております。エステでの脱毛は違法ですし、弱い出力で何回照射しても脱毛されません。また、やけどなどのトラブルが発生しています。ご注意ください。
低出力、連続照射型レーザー脱毛器。強力な冷却チップと1秒間に10発連続照射します。対象が地肌の茶色が薄く、濃い毛の方から、地肌の茶色が濃い場合や色が薄く細い毛の場合にも広がりました。
現在使用中のレーザー脱毛器に関する文献
810nmダイオードレーザーの低出力、連続照射と高出力、ワンショット照射による永久脱毛の効果と安全性を比較評価する
J.Cosmet Laser Ther. 2011, 13(4):134-7.
【背景】この研究は毛根に連続照射する低出力レーザーが、ワンショット照射の高出力レーザーより、不快感や副反応が少なくなり、かつ、永久脱毛が得られるという仮説を評価するために計画された。
【対象】顔面多毛症の患者において、810nmダイオードレーザーの低出力、反復照射と高出力、ワンショット照射を永久脱毛の効果と安全性から比較評価した。
【方法】多嚢胞性卵巣がエコーで確認され、かつ、顔面多毛症がある42名の女性患者に対して、月に1回、計6回、片側の顔面にソプラノ XLレーザーをSHRモードで低出力、反復照射、反対側にライトシアーレーザーを高出力、ワンショット照射した。6回の照射が終わって毛髪の本数を専用解析装置でカウントし、VAS(ビジュアルアナログスケール)で疼痛スコアを記録した。
【結果】平均減毛率はソプラノで90.5±7%、ライトシアーで85±8.5%であった。
【考察】新しい技術である低出力、反復照射による減毛率は、ライトシアーに比較して統計学的には有意差はなかったが、細毛化や疼痛の軽減に関して有意差を示した。

低出力・連続照射型レーザーの特徴
特徴1 | 痛みが少ない 低出力・連続照射型レーザーは、従来のレーザー脱毛と比較し、1発の熱量が半分以下であること、そして、強力な「冷却チップ」で皮膚表面を冷やしがら照射すること、この2点から施術時の痛みは少なくなりました。とはいえ、冷却の具合で、チクチクとした痛みを感じる場合もあります。 |
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特徴2 | 濃い茶色の皮膚でも照射可能 従来のレーザー脱毛では難しかった茶色に日焼けした皮膚や地黒の方でも、脱毛可能です。 |
特徴3 | 産毛や軟毛も治療対象 従来のレーザー脱毛のターゲットが毛根の茶色だったのに対し、毛包の幹細胞が存在するバルジ領域をターゲットにしたレーザーは、茶色が薄い毛や白い毛も治療対象です。 |
鼻毛脱毛
しくみ | 通常プローブ先端に、5ミリのフェイシャル・チップを装着。 |
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対象 | 鼻孔入り口の鼻毛 奥の鼻毛は残ります。 口唇に残った数本の毛 手指の細かい毛 |
ショット数 | 通常モードによるショット打ち 10ショット程度 |
料金 | 5,000円(税抜) |
リスク・副反応 | ある程度、強い痛み 焦げる臭い |
機器 |
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