ピアストラブル治療
症状別治療結果
化膿
病態
ピアス穴が痛くなったり、赤くなったり、汁が出たりする場合は、化膿しています。
処置
装着しているピアスを抜去。生理食塩水で洗浄。シリコン製レスキューピアスに入れ替え。ピアス穴の養生が必要。
※レスキューピアスを入れないで、ピアス穴を閉じる選択肢もあります。
経過
約1ヶ月装着していると、ピアス穴の内壁をカバーしていた皮膚が回復します。
耳たぶの後ろ側に膿が付着しています。かさぶたを放置すると、化膿する原因になります。
軟骨ピアスのトラブルもレスキューピアスで対応できます。
トラガスピアスのトラブルもレスキューピアスで治すことができます。
トラガスにピアスがめり込んでいます。一旦腫れ始めると、はずさない限り、どんどんひどくなりますので、早めの対処をおすすめします。
費用
合計 10,450円
内訳 初診料2,200円+麻酔料2,200円+処置料2,200円+レスキューピアス3,850円
ピアス埋没
ピアスヘッドが埋没
ピアスが何らかの原因で耳たぶの皮下に埋まってしまった場合、局所麻酔後に取り出し、生理食塩水で洗浄したのち、レスキューピアスを約1か月間留置します。
とくに頭が小さいピアスが埋まりやすい。この患者様はレスキューピアス3週間装着で、耳たぶの腫れが引いて、元のピアスを戻すことができました。
※レスキューピアスを入れないで、ピアス穴を閉じる選択肢もあります。
費用
合計 11,550円
内訳 初診料2,200円+麻酔料2,200円+処置料3,300円+レスキューピアス3,850円
ピアスしこり
ピアス穴にしこりができてしまった場合
しこりが柔らかい場合と固い場合の2種類あります。
1.柔らかいしこりの場合
病態 | ピアストンネルの皮膚が傷ついて、毛細血管が増殖し、肉芽腫を形成した状態。 |
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処置 | 局所麻酔後に肉芽腫をくり抜き、レスキューピアスを留置します。炎症が収まると、ピアストンネルが約1ヶ月で回復してきます。 |
費用 | 合計 11,550円 内訳 初診料2,200円+麻酔料2,200円+処置料3,300円+レスキューピアス3,850円 |
問題点 | 新しく装着したセカンドピアスで、ピアストラブルが再発することがあります。 |
2.硬いしこりの場合
病態 | ピアストンネル内で、上皮が増殖し、粉瘤を形成してしまった状態です。 |
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処置 | ピアス穴を閉鎖すると同時にしこりを摘出します。 |
費用 | 合計 52,800円 内訳 手術料44,000円+諸費用5,500円+予約料3,300円 |
問題点 | 傷跡は少し残ります。 |
耳たぶの後ろ側にしこりが盛り上がっている状態。ピアストンネルとともに摘出し、ピアス穴は閉鎖しました。
ピアス穴が切れた
ピアス穴を閉じたい
耳ケロイド
ピアストラブルの原因
どうして、ピアス穴がうまく完成されないのでしょうか?以下のような原因や対策が考えられます。
耳たぶの厚み | 耳たぶの厚みが普通の人より厚い。⇒ ピアストンネルの内側を皮膚が完全に覆うのに時間がかかる。⇒ ピアスが短いので、ピアス穴がつねに締め付けられて、炎症が起こりやすい状態。 対策:軸が長いピアスが必要 |
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ピアストンネルの傾き | ピアス穴が斜めになっている。開けた時に斜めに刺してしまっていたかも。ピアスを入れるときに、ピアストンネルの内壁を突っついてしまう。 対策:ファーストピアスを入れた直後の軸の傾きを観察しましょう。自分や友達にやってもらうのではなく、ピアス穴あけ対応クリニックで看護師さんに開けてもらいましょう。就寝時に頭でピアスを押していないかどうか、確認しましょう。 |
創傷治癒力が強い | 傷を治す力が強い方は数時間でも外しておくと、ピアス穴が縮んでしまう。 対策:傷を治す治癒力が強い体質だから、ピアス穴をキープすることは難しいかもしれません。 |
創傷治癒力が弱い | パンやおにぎりしか食生活だと、慢性的なタンパク質・ビタミン・ミネラル不足状態になっています。皮膚の再生が遅く、ピアストンネルがいつまで経っても完成しない状態が続きます。 対策:肉、魚、卵、豆腐など1日60g~100gのタンパク質を食べるように心がけましょう。 |
不潔 | ピアス穴を自分で開けた時に消毒しなかったり、日頃のケアをしていなかったりすると、不潔になります。痂皮や滲出液を付着したままにすると、それらを栄養にする細菌が増殖して、化膿してしまいます。 対策:痂皮が付着したら、ピアスを動かして、痂皮を除去して、ケアしましょう。赤みが強くなり、痛くなったら、ピアストラブルに対応してくれるクリニックを受診しましょう。 |
物理的な圧迫 | 就寝時に頭と枕の間に挟まって、ピアスが斜めになってしまった。毎晩、機械的に圧迫されたことで、ピアストンネルが傷ついてしまった。 対策:ピアストンネルが安定していたら、就寝時はピアスを外しましょう。ピアスを外せない場合は、枕の硬さを工夫するなどして、できるだけ、ピアスを圧迫しないように心がけましょう。 |