耳ケロイド(ピアスケロイド)
耳ケロイド摘出手術件数
耳ケロイド手術症例
耳ケロイド摘出症例10
耳輪上部~中央下部の巨大ケロイド
40代女性。左耳輪上部~中央下部にかけて巨大なケロイドを認めた。耳輪上部と中央下部に分かれて、2ヶ所にケロイドが生じていた。約20年前に他院で摘出したが、再発したとのことであった。
治療内容
耳介腫瘍摘出術+皮弁形成術(保険診療)を2回行った。
1回目耳輪上部ケロイドを摘出+ケロイド表層の皮ふで皮弁形成。ボルスターで圧迫固定。1週間後、抜糸。
2回目耳輪中央~下部ケロイドを摘出+皮弁挙上。ボルスターで圧迫固定。1週間後、抜糸。
治療頻度・治療期間
手術回数2回、通院回数17回
経過
2回目の術後、耳輪中央~下部にケロイド再発傾向を認めたため、ケナコルト注射を併用し、縮小している。
また、タンパク分解酵素MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)の機能改善目的で亜鉛サプリメントを内服。
術後9ヶ月経過。
手術費用(保険診療)
手術の総額 25,000円x2回
内訳
手術代 約20,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
皮弁の創傷治癒の遅延による創部離開、皮弁壊死。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド摘出症例9
ピアス穴温存
ピアス穴にケロイドがあると、通常ケロイドと同時にピアス穴を閉鎖してしまいますが、以下のような条件が揃えば、ピアス穴を温存する手術を行うことができます。
条件 | 1. ケロイドのそば、あるいは、ケロイドの中でも、ピアス穴がきれいに開いている。 2. ケロイドが前側にない。ケロイドは後ろ側だけにある。 |
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処置
上側のケロイドは摘出、下側のケロイドも摘出しますが、ピアス穴周囲に切開を加え、ピアストンネルをくり抜いて残します。レスキューピアスを留置して、約1ヶ月養生します。
左から順に、手術直後-術後1週間-術後1年
費用
ピアス穴温存手術は自由診療になります。
合計 74,800円
内訳 手術料66,000円+諸費用5,500円+予約料3,300円
問題点
意図したようなピアス穴が温存できない場合があります。しばらく経過してケロイドが再発し、ピアス穴が潰れてしまう場合があります。
耳ケロイド摘出症例8
耳輪の巨大ケロイド
20代女性。左耳輪のケロイド除去を希望されて、ご来院。ケロイドは大きく、後方は3cm程度あった。
治療内容
耳介腫瘍摘出術+皮弁形成術(保険診療)
耳輪前後のケロイド組織を摘出+ケロイド表層の皮ふで皮弁形成。ボルスター固定。1週間後、抜糸。
治療頻度・治療期間
手術回数1回、通院回数7回
経過
術後は皮弁部にケロイド再発傾向を認めたため、ステロイド注射を併用し、腫れは引いてきた。術後5年のフォローあり。
手術費用(保険診療)
手術の総額 25,000円
内訳
手術代 約20,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
皮弁の創傷治癒の遅延による創部離開、皮弁壊死。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド摘出症例7
耳垂ケロイド
30代女性。右耳垂のケロイド除去を希望されて、ご来院。ケロイド組織は耳垂の前後に認められた。
治療内容
耳介腫瘍摘出術(保険診療)
耳垂前後のケロイド組織を単純摘出、縫合。1週間後、抜糸。
治療頻度・治療期間
手術回数1回、通院回数6回
経過
約1年後にやや上方に新しいピアス穴を開けた。
手術費用
手術の総額 20,000円
内訳
手術代 約14,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
皮弁の創傷治癒の遅延による創部離開、皮弁壊死。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド摘出症例6
耳垂の大きなケロイド
30代男性。左耳垂のケロイド除去を希望されて、ご来院。ケロイド組織が耳垂全体を占めており、耳垂形態を形成するのが難しいと判断されます。
治療内容
耳介腫瘍摘出術+皮弁形成術(保険診療)
ケロイド組織から皮膚を薄く剥離し、bipedicle bilobed flapを挙上し、耳垂形態を再現しました。血流はギリギリなので、細心の注意が必要でした。縫合後、ボルスター固定を行い、1週間圧迫してから、解除・抜糸。
治療頻度・治療期間
手術回数1回、通院回数3回
術後の通院は1度のみで、フォローアップできておりません。
手術費用
手術の総額 25,000円
内訳
手術代 約20,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
皮弁の創傷治癒の遅延による創部離開、皮弁壊死。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド摘出症例5
ケロイド摘出後3回再発例
20代女性。左ヘリックス(前後)のケロイドの治療を希望されて、ご来院。
治療内容
耳介腫瘍摘出術(保険診療)
治療頻度・治療期間
手術回数4回、通院回数
術後通院なく、再発を3回繰り返し、そのたびに手術を行い、ステロイド局所注射を打ち、やっと落ち着きました。
1回目の再発は前後でしたが、2回目、3回目の再発は、後部のみでした。
手術費用
手術の総額 25,000円
内訳
手術代 約20,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
創部の炎症による赤み。創傷治癒の遅延による創部離開。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド摘出症例4
ケロイド摘出後、再発例
20代男性。左耳垂のケロイドの治療を希望されて、ご来院。
治療内容
耳介腫瘍摘出術(保険診療)
治療頻度・治療期間
手術回数2回、通院回数9回
術後4ヶ月でケロイド傾向がなかったため、一旦終了しましたが、5年半後に後面が再発したとのことで、再診。巨大なケロイドが発生していましたので、再度手術を行いました。
手術費用
手術の総額 25,000円
内訳
手術代 約20,000円 |
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再診料,薬代など1,000円 |
予約料 4,000円 |
リスク・副作用
創部の炎症による赤み。創傷治癒の遅延による創部離開。傷跡が残る可能性。ケロイド再発の可能性。術後の定期的な通院の必要性。
経過写真
耳ケロイド治療 Q&A
1. どうしてケロイドになるの?
ケロイドは、傷跡が正常以上に肥厚してしまう状態を指します。特定の体質を持つ人に多く見られ、ピアスの穴からの炎症が長引くと、その部分にケロイドが発生しやすくなります。炎症が長期間持続すると、体はその部分を修復しようとして過剰にコラーゲンを生成し、結果としてケロイドが形成されてしまいます。 |
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2. ケロイドは大きくなるの?
ケロイドは、小さなものから、2、3センチメートルといった巨大なものまで、様々な大きさに成長する可能性があります。これは、傷の治癒プロセス中のコラーゲンの過剰な蓄積によるもので、個人の体質やケアの方法によって大きさが変わってきます。 |
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3. 防ぐ方法はあるの?
ケロイドを防ぐためには、ピアスの穴などの炎症を放置しないことが重要。炎症が発生した場合は、速やかにクリニックで適切な処置を受けること。ピアス穴の洗浄やレスキューピアスの使用により、炎症を抑え、ケロイドの発生リスクを減らすことができます。 |
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4. 初期症状は?
ケロイドの初期症状は、傷跡が硬くなったり、しこりができたりすること。これらの症状に早めに気づき、適切に対処することで、ケロイドが大きくなるのを防ぐことが可能です。 |
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悩んでないで、無料メール相談からお気軽にご相談ください。 |
5. 治療法はあるの?
小さいケロイドには、ステロイド局所注射が有効。これにより、ケロイドの炎症を抑え、大きさを縮小させることができる。定期的にクリニックを訪れる必要があるけど、治療によって改善が見込めます。 |
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もしケロイドが大きくなってしまった場合は、摘出手術が選択肢として考えられます。手術後も、ケロイドが再発しないように、定期的な通院が必要になります。再発した場合は、ステロイドの局所注射を定期的に行います。 |
6. 遠方の場合は?
初診は オンライン診療でも対応しています。手術日時を決めることができます。 |
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術後再診は当院に月1回ご来院いただくか、お近くの形成外科専門医をお探しすることができます。 |
日本美容外科学会の地域別専門医検索サイトへ |
耳ケロイドの治療手順
1. 予約
院長診察のご予約 |
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初診の来院が不要になるオンライン診療も可能。 |
耳ケロイドは寺田院長のみ対応。 |
2. 初診
寺田院長の診察 |
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手術による摘出可能と診断された場合、手術のご説明と承諾書にサインをいただきます。 |
3. 手術
予約された手術日時にご来院いただきます。 |
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耳ケロイドの程度によって手術時間は30分~1時間かかります。 |
術後処置のご説明(看護師) |
4. 抜糸
1週間後ご来院、抜糸します。 |
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傷の治りが良くなければ、抜糸を1週間延期することがあります。 |
5. 再診
1ヶ月後ご来院、ケロイド再発のチェック |
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放置されると、再発する場合がありますので、3ヶ月程度月1回通院をお願いしております。 |