帯状疱疹・ヘルペス
ピリピリとした痛みを伴う、赤い皮疹が特徴の皮膚疾患です。
痛みが強くなったり、後遺症が残ることがあるため、早めの治療が重要です。
帯状疱疹の治療結果
右上肢 帯状疱疹
治療開始前
内服7日後
右胸部 帯状疱疹
治療開始前
内服10日後
治療結果(症例写真)
口唇ヘルペス
治療前
内服7日後
背部帯状疱疹
治療前
内服6日後
帯状疱疹の原因
水疱・帯状疱疹ウイルス
帯状疱疹は、水疱・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。
幼少時に罹患した水ぼうそう(水痘)のウイルスは、 治った後も体内から完全に消えることはなく、 神経節に潜んだまま存在しています。
大人になってから、疲労・ストレス・加齢・病気などにより 免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活性化し、 帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹の症状
院長も左上肢に罹患した経験がありますが、帯状疱疹の初期症状は、 風邪のひき始めのような筋肉痛や違和感として現れることが多く見られます。
しばらくすると、違和感を感じていた付近の 体の左右どちらか一方に、 ピリピリと刺すような痛みが出現し、 これに続いて直径約5mmの中心が盛り上がった赤い斑点が現れます。
症状の程度には個人差があり、軽症から重症までさまざまです。
- 軽症:
赤い疱疹がほとんど出ない場合から、数個の疱疹が現れる程度 - 中等症:
水疱を伴う疱疹が、4〜5cm程度の塊となって数か所に出現 - 重症:
水疱を伴う疱疹が、広い範囲に面状に出現
痛みについて
初期から痛みが強い患者様には、 ロキソニンを1日3回、定期的に内服していただきます。
7日経過しても痛みが治まらない場合は、 帯状疱疹後神経痛として 痛みが長期間(3か月〜半年)続く可能性があります。 その場合は、ノイトロピンやリリカの内服を開始することがあります。
日常生活習慣の見直し
帯状疱疹やヘルペスの発生には、 からだのウイルスに対する免疫力低下が 関係していると考えられます。
食生活
減らすべき食事
- 1.甘いお菓子(駄菓子、ケーキ、チョコ)
⇒ 血糖値が上がり、インスリン分泌が増えます。中性脂肪になります。 - 2.炭水化物(ご飯、パン、麺類など)
⇒ 血糖値が上がり、インスリン分泌が増えます。中性脂肪になります。 - 3.脂っこい食品
(カレー、ハンバーグ、唐揚げ、中華料理、マーガリン、コーヒーフレッシュ)
⇒ オメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸が炎症の原因になります。
増やすべき食事
- 1.蛋白質(肉、魚、卵、豆腐、納豆)
⇒ 肉と魚は、1食あたり100gを目安に食べましょう。
⇒ 20%がタンパク質のため、20gのタンパク質が摂取できます。 - 2.オメガ3脂肪酸
(さば、さんまなどの魚、亜麻仁油、えごま油など)
⇒ オメガ3脂肪酸には炎症を抑える作用があります。
⇒ サバ缶やサンマ缶を活用しましょう。蛋白質とオメガ3オイルを同時摂取できます。
⇒ オイルの場合、オメガ3は酸化しやすいため加熱してはいけません。 - 3.ココナッツオイル
⇒ 飽和脂肪酸は酸化しませんので、炒め物に最適です。
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亜麻仁だけでなく、ひまわり、胡麻、米胚芽、米ふすま、 オーツ麦芽胚、オーツ麦ふすま、ココナッツオイル、 月見草油、大豆レシチンから製造されています。
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ヘルペスウイルスの内服薬
ヘルペスウイルスの治療には、 抗ウイルス剤の内服を行います。
帯状疱疹の内服治療
- アシクロビル
1日5回、7日間内服 - バルトレックス・ファムビル
1日3回、7日間内服
保険診療ですが、薬代は 1日あたり約1,000円、 1週間で約7,000円かかります。
当院での投与方針
薬剤費の負担を考慮し、 軽症型の患者様には4日間投与を行っています。
症状が改善すればその時点で終了し、 効果が不十分な場合には さらに3日間の追加投与を行います。
ヘルペスの内服治療
ヘルペスの場合は、 1日2回、5日間の内服を行います。
内服薬の選び方(帯状疱疹・ヘルペス)
治療の流れ
(早いほど効果が高い)
(軽症・中等症・重症)
✔ 軽症
- 皮疹が少ない
- 水疱がほとんどない
- 痛みが軽い
| 薬剤名 | 内服方法 |
|---|---|
| バルトレックス | 500mg 1日2回 5日間 |
| ファムビル | 250mg 1日2回 5日間 |
※ 帯状疱疹の場合は 4日間投与し、改善すれば終了。効果不十分な場合は追加投与します。
✔ 中等症
- 水疱を伴う皮疹が数cmの範囲で複数
- ピリピリとした神経痛がある
| 薬剤名 | 内服方法 |
|---|---|
| バルトレックス | 1000mg 1日3回 7日間 |
| ファムビル | 500mg 1日3回 7日間 |
| アメナリーフ | 400mg 1日1回 7日間 |
※ 服薬回数を減らしたい方には アメナリーフ が適しています。
✔ 重症
- 水疱が面状に広がる
- 強い痛みがある
- 顔・眼・耳周囲、高齢者、基礎疾患がある
抗ウイルス薬をフル量で7日間内服します。
痛みが強い場合は、ロキソニンの定期内服を行い、
改善しない場合は リリカやノイトロピン を追加します。
内服薬選択のポイント
- 発症から早いほど治療効果が高い
- 軽症は短期投与+経過観察
- 痛みが強い場合は早めに鎮痛治療を併用
ヘルペスウイルスの内服薬
アメナリーフ
会社:マルホ
抗ウイルス剤:アメナビル
対象:小児には推奨されていません
剤形:錠剤のみ
1回2錠(400mg)/1日1回/7日間
6錠を1回のみ内服
ファムビル
会社:マルホ
抗ウイルス剤:ファムシクロビル
対象:小児には推奨されていません
剤形:錠剤のみ
1回2錠(500mg)/1日3回/7日間
1回1錠(250mg)/1日2回/5日間
バルトレックス
会社:グラクソ・スミスクライン
抗ウイルス剤:バラアシクロビル
小児:体重40kg以上
剤形:錠剤/顆粒(50%)
1回1000mg/1日3回/7日間
1回500mg/1日2回/5日間
1回1000mg/1日3回/5日間
ヘルペスウイルスの外用薬
抗ウイルス作用のある外用薬や、炎症を抑える目的で使用する外用薬です。 症状の程度や発症からの経過によって使い分けます。
アラセナA軟膏
- 会社:持田製薬
- 抗ウイルス成分:ビダラビン
- 適応(院長の見解):
・帯状疱疹の軽症型
・ヘルペス初発の軽症型 - 剤形:軟膏、クリーム
- 使用法:1日1~4回塗布
- 使用開始目安:発症から5日以内
- 治療方針:
7日間塗布して改善がなければ内服治療へ切り替えます。
再発型の場合は内服治療をおすすめします。 - 注意:保険診療では内服薬との同時処方はできません。
ゾビラックス軟膏
- 会社:グラクソ・スミスクライン
- 抗ウイルス成分:アシクロビル
- 適応(院長の見解):
・帯状疱疹の軽症型
・ヘルペス初発の軽症型 - 剤形:軟膏、クリーム、眼軟膏
- 使用法:1日1~4回塗布
- 使用開始目安:発症から5日以内
- 治療方針:
7日間塗布して改善がなければ内服治療へ切り替えます。
再発型の場合は内服治療をおすすめします。 - 注意:保険診療では内服薬との同時処方はできません。
アズノール軟膏
- 会社:日本新薬
- 成分:アズレン
- 作用:
・抗炎症作用
・ヒスタミン遊離抑制
・抗アレルギー作用 - 適応(院長の見解):
・腫れている部位
・口唇ヘルペス
・帯状疱疹など - 内服薬を処方する患者様には、 補助的にアズノール軟膏を外用していただいています。