円形脱毛の治療結果
治療開始前
治療3ヶ月後
治療4ヶ月後
治療5ヶ月後

頭頂部
円形脱毛症

治療開始後
3ヶ月

治療開始後
4ヶ月

治療開始後
5ヶ月
治療開始前
治療1ヶ月後
治療2ヶ月後
治療3ヶ月後

後頭部
円形脱毛症

治療開始後
1ヶ月

治療開始後
2ヶ月

治療開始後
3ヶ月
円形脱毛症の発生機序
ストレスが引き金になって、なぜ、毛根を攻撃するリンパ球が発生するのか?
円形脱毛症の原因
ストレス
何かに感作されたリンパ球が毛根を攻撃して、炎症が発生し、毛が抜けてしまう病態。本質的なメカニズムは未だに不明。
患者さんのお話をよく聞いてみると、半年前に何か重大な出来事(例えば、転勤になったとか、だれかがお亡くなりになったとか)が多い印象があります。
日常生活習慣の見直し
ストレスケア
1.運動
週2,3回は適度な運動を行いましょう。
- 運動すると末梢循環が改善します。
2.睡眠
深夜0時を過ぎて寝たり、睡眠不足は大敵。
- 性ホルモン分泌を抑えるメラトニンが十分分泌されるように、夜は早めに10時から11時には入眠しましょう。特に生理前は早めにお休みください。
☆トリプトファン⇒メラトニン
- メラトニンを作るためにトリプトファンを多く含む食品(高野豆腐など)を食べましょう。
3.食生活
減らすべき食事
1.甘いお菓子(駄菓子、ケーキ、チョコ)
- ⇒血糖値が上がり、インスリン分泌が増えます。中性脂肪になります。
2.炭水化物(ご飯、パン、麺類など)
- ⇒血糖値が上がり、インスリン分泌が増えます。中性脂肪になります。
3.脂っこい食品(カレー、ハンバーグ、唐揚げ、中華料理、マーガリン、コーヒーフレッシュ)
- ⇒オメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸が炎症に原因になります。
増やすべき食事
1.タンパク質(肉、魚、卵、豆腐、納豆)
- ⇒肉と魚だと、1食あたり100gは食べましょう。20%がタンパク質なので、20gタンパク質が摂取できます。
2.オメガ3脂肪酸(さば、さんまなど魚、亜麻仁油、エゴマ油など)
- ⇒オメガ3脂肪酸には炎症を抑える作用があります。
- ⇒サバ缶やサンマ缶を活用しましょう。タンパク質とオメガ3オイルと同時摂取できます。
- ⇒オイルの場合、オメガ3は酸化しやすいので加熱してはいけません。
3.ココナッツオイル
- ⇒飽和脂肪酸は酸化しませんので、炒め物に最適です。
☆ウドズオイル 人気のオメガ3/6ブレンドオイル
- 亜麻仁だけでなく、ひまわり、胡麻、米胚芽、米ふすま、オーツ麦芽胚、オーツ麦ふすま、ココナッツオイル、月見草油、大豆レシチンから製造されています。
- カナダ製 低温圧搾、冷凍輸送、冷凍保管、遮光瓶を使用して、製造、輸送工程での徹底的な酸化対策を図り、高品質を保っています。
- 寺田院長推薦 船橋ゆーかりクリニックで冷凍販売
飲み薬
ストレスの改善に取り組みながら、内服すると治りやすくなります。
グリチロン
- 会社
- ミノファーゲン製薬
- 成分
- グリチルリチン酸一アンモニウム
- グリシン
- DLメチオニン
- 適応
- 円形脱毛
- 湿疹・皮膚炎
- 口内炎
- 慢性肝疾患
- 円形脱毛改善効果
- やや有効 73.6%
- 有効 56.7%
- 作用
- 免疫調節作用など
セファランチン
- 会社
- 化研生薬
- 成分
- タマサキツヅラフジ抽出アル カロイド
- 適応
- 円形脱毛
- 円形脱毛改善効果
- やや有効 64.4%
- 有効 53.3%
- 作用
- 末梢血管拡張による末梢循環改善
- 注意
- かなり古い薬剤だが、グリチロンと一緒に内服すると、円形脱毛に効果がある
漢方薬
- 桂枝加竜骨牡蠣湯
- けいしかりゅうこつぼれいとう
- 加味逍遥散
- かみしょうようさん
- 半夏厚朴湯
プレドニン
- ステロイド内服
- 適応
- 円形脱毛の範囲がかなり広い
- 円形脱毛が複数部位で再発している
- 脱毛のスピードが早くて、止まらない
- プチパルス
- 30mgから開始し、漸減する
塗り薬
☆ストレスの改善に取り組む必要があります。外用のみでは良くなりません。
フロジン
- 会社
- 第一三共
- 成分
- カルプロニウム
- 作用
- アセチルコリン様の皮膚血流改善
- 剤形
- ローション
- 塗布回数
- 1日3回から4回
- 注意
- 発売が1968年とかなり古い。
- 独特なにおいがある
- 効果がよくわからないことが多い

注射薬
内服で効果を認めないときは注射をお勧めします。
ケナコルト
- 会社
- ブリストル・マイヤーズスクイブ
- 成分
- トリアムシノロンアセトニド
- ステロイド懸濁液
- 作用
- 局所持続作用が強いステロイド
- 適応
- ケロイド
- 肥厚性瘢痕
- 円形脱毛症
- 方法
- 2週間から1ヶ月に一度局注。
- キシロカインEとの混注
- 血管が収縮して滞留時間が伸びる
- 副作用
- 打ち過ぎると、周囲の脂肪組織が萎縮して、陥凹してしまう
- ごく表層の多くの部位にごく少量をちょこちょこ打つのがよい
