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円形脱毛症

腸内環境の改善が大切

男性型脱毛(AGA)についてはこちら

円形脱毛症治療経験(症例2)

概要

画像

治療法

・保険診療
・セファランチン、グリチロン、ラックB 内服
・紫外線療法+ステロイド局所注射
・食生活の見直し、亜鉛サプリメント摂取

経過

・初診時すでに薄い発毛を確認。
・1ヶ月に1回通院。
・2ヶ月で発毛が改善。
・3ヶ月半で通院終了。

通院と費用

・通院回数:4回
・総額:7,420円(3割負担)

問題点

・白髪の増加(原因不明)
・再発の可能性

円形脱毛症治療経験(症例1)

概要

画像

治療法

・保険診療
・2週間毎にケナコルト注射

経過

・頭頂部に3cm大の円形脱毛を発症。
・ケナコルト注射を継続し、5ヶ月で完治。
・その後、再発を繰り返している。

通院と費用

・通院回数:8回
・総額:5,560円(3割負担)

問題点

・再発の可能性
・実際に再発したため、食生活の見直しを追加し、発毛改善中

円形脱毛症の原因

免疫特権の破綻(現在の主要概念)

円形脱毛症は長らく「ストレスによる脱毛」とされていましたが、現在では 自己免疫反応によるものと考えられています。

本来、毛根は免疫反応が起こりにくい「免疫特権」を持っていますが、 このシステムが破綻し、リンパ球が毛根を攻撃することで脱毛が生じます。

ただし、発症メカニズムは完全には解明されておらず、遺伝やストレス、睡眠不足なども関係しているとされています。

腸内環境との高い関連性

免疫細胞の約7割は腸に存在するため、腸内環境は自己免疫疾患と深く関わっています。

円形脱毛症の患者では、腸内細菌叢の異常や多様性の低下が報告されることがあります。

また、腸のバリア機能が弱まる腸透過性の亢進(リーキーガット)が、自己免疫の誘因となる可能性が指摘されています。

腸内環境を悪化させる可能性のある因子

円形脱毛症の誘因・悪化要因として、腸内環境の乱れが注目されています。

日常的な農薬(有機リン系殺虫剤)への曝露
ある研究では、農薬曝露の多い人ほど便中の短鎖脂肪酸(酢酸など)が減少する傾向があり、腸管の免疫制御に影響を与える可能性が示されています。

人工甘味料や加工食品の過剰摂取
善玉菌減少や腸内細菌叢の乱れを招き、腸のバリア機能低下につながる可能性があります。

● その他:睡眠不足・過度なストレス・偏った食事など、腸内環境に悪影響を与える生活習慣全般

円形脱毛症の治療法(生活習慣の見直し)

1.運動・サウナ

・週2〜3回の適度な運動がおすすめです。
・さらに、サウナで自律神経を刺激することで、 緊張 ⇄ 弛緩 のリズムが整い、末梢循環の改善が期待できます。

2.睡眠

睡眠不足は円形脱毛症の大敵です。

・性ホルモン分泌を抑えるメラトニンがしっかり分泌されることが重要。
・夜は22〜23時までに入眠できるようにしましょう。
・特に生理前は早めの就寝が推奨されます。

★ メラトニン=トリプトファンから作られます。
高野豆腐など、トリプトファンが豊富な食品を積極的に摂りましょう。

3.食生活の改善

▼ 減らすべき食事

  • 甘いお菓子(駄菓子・ケーキ・チョコなど)
    → 血糖値↑ インスリン↑ → 中性脂肪に変換
  • 炭水化物(ご飯・パン・麺類)
    → 血糖値とインスリンの急上昇
    → 加工食品に多い食品添加物も腸に悪影響
    グルテンフリー推奨
  • 脂っこい食品(唐揚げ・中華・油の多い肉・カレーなど)
    AGEs・トランス脂肪酸が炎症悪化因子に

▼ 増やすべき食事

  • タンパク質(肉・魚・卵・豆腐・納豆)
    → 赤身肉 or 魚を1食100g(タンパク質20g)
  • オメガ3脂肪酸(サバ・サンマ・亜麻仁油・エゴマ油)
    → 抗炎症作用が強い
    サバ缶・サンマ缶は超優秀(タンパク質+オメガ3同時摂取)
    → オイルは加熱NG(酸化しやすい)
  • ココナッツオイル・米油
    → 飽和脂肪酸は酸化しにくいので加熱調理に最適
    → 米油はオメガ6・γオリザノールも含む

☆ オメガ3/6 ブレンドオイル

ウズドオイル
・亜麻仁・ひまわり・胡麻・米胚芽・オーツ麦芽胚・ココナッツ・月見草油などをブレンド。
・カナダ製、低温圧搾、冷凍輸送・冷凍保管、遮光瓶で徹底した酸化対策。
寺田院長推薦

紫外線照射(エキシマ)

特定の波長の紫外線を照射する方法。保険適応。

エキシマ療法はこちら

円形脱毛症の内服薬

生活習慣の改善を行いながら、内服治療を併用するとより改善しやすくなります。

1.グリチロン

会社:ミノファーゲン製薬
成分:グリチルリチン酸一アンモニウム/グリシン/DL-メチオニン

適応:
・円形脱毛
・湿疹・皮膚炎
・口内炎
・慢性肝疾患

改善率:
・やや有効:73.6%
・有効:56.7%

作用:免疫調節作用 など

2.セファランチン

会社:化研生薬
成分:タマサキツヅラフジ抽出アルカロイド

適応:円形脱毛

改善率:
・やや有効:64.4%
・有効:53.3%

作用:末梢血管拡張 → 末梢循環改善

注意:
かなり古い薬剤だが、グリチロンと併用すると効果が高まりやすい。

3.漢方薬

桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
・神経症、精神不安

加味逍遥散(かみしょうようさん)
・更年期障害

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・神経症、精神不安

4.プレドニン(ステロイド)

適応:
・円形脱毛の範囲が広い
・複数部位で再発を繰り返す
・脱毛が急速に進行して止まらない

ミニパルス療法:
30mgから開始し、状態をみながら漸減します。

円形脱毛症の塗り薬(外用薬)

生活習慣の改善が基本です。外用薬のみでは十分な改善が得られないことが多く、
内服薬や注射、日常生活の改善との併用が推奨されます。

1.フロジン(カルプロニウム)

2024年1月時点:全国で供給ストップ中

会社:第一三共
成分:カルプロニウム
作用:アセチルコリン様の皮膚血流改善
剤形:ローション
塗布回数:1日 3〜4回

  • 1968年発売のかなり古い薬剤
  • 独特なにおいがあり、使用感に好みが分かれる
  • 効果が弱く、はっきりしないケースも多い
フロジン(カルプロニウム)現物写真
フロジン(カルプロニウム)現物写真

2.各種ステロイド外用薬

円形脱毛症の炎症を抑える目的で使用される頭皮用のステロイドです。 頭皮は比較的厚いため、顔より強いランクのステロイドが使用されることがあります。

代表的な製品:
・デルモベート スカルプローション(非常に強いランク)
・トプシムローション(強いランク)

  • 広範囲の場合は医師の経過観察が必要
  • 長期単独使用は推奨されず、他治療と併用が基本
  • 外用のみでは改善が不十分なことが多い

円形脱毛症の注射治療

内服治療で効果が不十分な場合、注射療法を併用すると改善しやすくなります。
注射時は痛みがあるため、血管収縮剤入りの局所麻酔薬(キシロカインE)を混合し、
痛みの軽減と薬剤の滞留時間延長を図っています。

ケナコルト

会社:ブリストル・マイヤーズ スクイブ
成分:トリアムシノロンアセトニド(ステロイド懸濁液)

作用:
・局所での持続作用が強いステロイド

適応:
・ケロイド
・肥厚性瘢痕
・円形脱毛症

方法:
・2週間~1ヶ月に1回の局所注射
・ごく浅い層に、ごく少量を多部位へ分けて注入する方法が効果的

キシロカインEとの混注:
・血管収縮により滞留時間が延長
・注射時の痛みが軽減される

副作用:
・頻回の注射により周囲の脂肪が萎縮し、陥凹することがあるため注意が必要

現物写真

ケナコルト現物写真