船橋ゆーかりクリニック

船橋駅前(北口)の皮膚科/形成外科/美容皮膚科
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爪水虫・爪白癬

早めの治療を!外用と内服の選択肢は2つ

爪白癬の治療結果

あきらめなければ、ひどい爪水虫でも治るものだと、痛感しています。爪が伸びるスピードと治療期間が関係している印象が強いです。つまり、爪が前に伸びないと、治らないということです。
治療アドバイス

  • 爪でも髪の毛でも、タンパク合成にはビタミンBや亜鉛が必要ですので、肝臓で糖質やアルコールが代謝されるときにビタミンBが多量に消費されることから、糖質制限やアルコール制限を行うと同時にタンパク質とビタミン(とくにビタミンA)・ミネラル(とくに亜鉛)の補充を指導しています。

症例

薬の選択と一般的な経過

外用は2種類から選択します。最初は高濃度10%のクレナフィン爪外用液から開始。皮膚がかぶれる場合や効果が少ない場合は、感受性が異なる5%ルコナック爪外用液に変更します。どちらも刷毛になっていて塗りやすくなっています。
罹患した爪が広範囲の場合や爪肥厚がひどい場合は、内服薬ネイリンから開始します。肝機能のチェックが必要になります。3ヶ月間限定の内服後、半年~1年経過観察になります。その後、治癒しない場合は、外用液や内服薬ラミシールを適応します。

副反応

外用:皮膚のかぶれ。効き目が少ない。
内服:肝機能障害。効き目が少ない。

効果を左右する要因

爪の厚み、爪の伸びるスピード&方向、低栄養状態、動脈硬化など

症例

治療開始前
治療3ヶ月後
治療7ヶ月後
治療約1年後 
 

症例

治療開始前
治療1年後
治療2年後
治療3年後
治療4年後
治療5年後

 

症例

治療開始前
治療1年後
治療2年後
治療3年後
治療4年後
治療5年後

 

症例

治療開始前の正面
治療開始前の側面
治療5年半後正面
治療5年半後側面

症例

治療開始前
治療2ヶ月後
治療4ヶ月後
治療5ヶ月後

爪白癬の原因

真菌が原因

 細菌や真菌は、からだの皮膚や消化管粘膜表面に常在菌として付着していますが、皮膚では何らかの原因で表層に傷がついて、そこから角質層に侵入すると、巣食ってしまうのです。皮膚の水虫が長引いて、ひどくなってくると、爪床にも真菌が侵入してしまい、爪が白く濁り、分厚くなってきます。

顕微鏡検査

 白く白濁して、分厚くなった爪の一部を採取して、苛性カリ(ズーム液)で溶かし、顕微鏡で拡大して、糸状菌がいるかどうか、チェックします。

爪白癬の抗原検査

デルマクイック爪白癬という爪白癬の抗原検査キットが保険診療で使うことができるようになりました。顕微鏡で菌が見つからない場合、検査キットで調べることができます。診断ツールが増えたことで、治療選択が確実になります。(2022年7月開始)

爪白癬
顕微鏡像 糸状菌
爪白癬
顕微鏡像 糸状菌
爪白癬
顕微鏡像 糸状菌
 

日常生活習慣の見直し

感染予防

1.足をよく洗う

ジムや温泉など公共施設を利用したあとは、帰宅したら、まず、お風呂で手や足、お尻などをすぐ水道水で洗い流しておきましょう。糸状菌には感染力が強い菌がいると考えられます。

2.足蒸れ防止

足の指が蒸れないように、五本指のソックスを履いたり、靴は通気性のよい穴が空いたものを選びましょう。(雨の日は穴が空いていない靴を履いてください。)

3.共有禁止

トイレのスリッパやバスマット、爪切りをご家族と共有することは止めましょう。マイスリッパ、マイ爪切りを用意しましょう。

飲み薬

爪白癬の治療は激変しています。今まで、抗真菌剤の内服治療でしたが、今は爪白癬専用の外用薬があります。したがって、肝機能の定期的な検査が必要な内服治療は第1選択ではありません。2つの外用薬が無効な患者様には、内服薬をお勧めする場合があります。

ネイリン

化学名

ホスラブコナゾール

ラブコナゾールのプロドラッグ

内服

1日1回いつでも

期間

12週間(3ヶ月)飲みきり中止

1年後の完全治癒率 59.4%

特徴

20年ぶりに発売された爪白癬の内服治療薬

食事にかかわらず、いつでも服用可能

併用禁忌薬が少ない

適応

爪白癬

外用薬が無効な場合

注意

肝機能障害

ラミシール

化学名

テルビナフィン

内服

1日1回食後

期間

24週(半年間)継続可能

爪白癬に対する有効率 83.3%

特徴

後発品があり、比較的安価

併用禁忌薬が少ない

適応

爪白癬

外用薬が無効な場合

注意

肝機能障害

抗生剤

種類

セフェム系

マクロライド系

など多数

適応

水虫で皮膚が剥けている部位から細菌が侵入して、赤く腫れてきた場合は、まず、抗生剤の内服治療が必要になります。

 ビタミンB

処方不可

食事可能な方は処方できなくなりました。

当院推奨サプリメント

NB-X(60カプセル3,564円、MSS)

適応

爪の伸長が遅い方

理由

炭水化物の過剰摂取によって肝臓で糖代謝が盛んとなり、ビタミンBが消費されます

毎日の食生活において糖質制限+タンパク質、ビタミン、ミネラルを増やすこと

爪に直接塗る薬

☆就眠前、夜1回塗布ですが、なるべく入浴して、爪を柔らかくしてから、塗りましょう。
爪以外の皮膚に付着したら、放置しないで、ティッシュで拭き取りましょう。放置すると、かぶれることがあります。
★治療期間は、爪が伸びるスピードと関係があるようです。通常、半年から1年。爪の伸びが遅い方は、1年以上と時間がかかります。

クレナフィン

会社

科研製薬

動画説明へ

成分

エフィナコナゾール 

剤形

 液体

適応

爪白癬のみ

回数

1日1回塗布

先端が刷毛なので、塗りやすい

注意

皮膚への付着を繰り返していると、1,2ヶ月後からかぶれることが多くなりますので、爪だけに塗ってください。周りの皮膚に付着したら、ティッシュで拭き取ってください。

副作用

接触皮膚炎
開始2,3ヶ月後に周囲の皮膚がかぶれる。
赤くなり、じくじくと腫れる。

対策 皮膚に付着したら、ティッシュで拭き取る

ルコナック

会社

ポーラファルマ

佐藤製薬

使い方の説明

成分

ルリコナゾール

剤形

液体

適応

爪白癬のみ

当院ではクレナフィンが効かない場合

回数

1日1回塗布

先端がプッシュボタン式から刷毛に変更になり、使いやすくなりました。

副作用

爪変色 

白色、黄色、茶色、黒色
白色はアルコール
茶色は薬効成分と関連

接触皮膚炎

紅斑

水疱

 

皮膚に塗る薬

足白癬や細菌感染を合併している場合、同時に使用。

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ルリコン
  • 会社
    • ポーラファルマ
  • 抗真菌剤
    •  ルリコナゾール
  • 剤形 いろいろ
    • クリーム
    • 軟膏
    • ローション
  • 塗布回数
    • 1日1回
ペキロン
  • 会社
    • ガルデルマ
  • 抗真菌剤
    • アモロルフィン
  • 剤形
    • クリーム
  • 塗布回数
    • 1日1回
アクアチム
  • 抗生剤
    • ナジフロキサシン
  • 適応
    • 赤みや痛みが強く、二次感染があるとき
  • 剤形
    • 軟膏
    • クリーム
  • 塗布
    • 1日2回
角質溶解
  • 製剤
    • ウレパールローション
    • ケラチナミンクリーム 
  • 作用
    • 角質を柔らかくして、薬剤浸透性の改善
  • 塗布
    • 1日2回

お問い合わせ&ご予約

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