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やけど・熱傷

30分くらいで大丈夫ですから、すぐ冷やしましょう! 水疱の液体は出してもいいけど、水疱の膜はそのままで。

やけど・熱傷の治療結果

ケース1

下腿熱傷
湯たんぽでやけどを受傷して、他院で抗生剤とステロイド外用治療を受けたのち、受傷後7日目に当院初診。つぶれた水泡を有する2度熱傷。受傷後1週間以上過ぎていましたので、水疱を初診時に除去しました。皮膚表面の色は一部は赤くなって、一部は白くなって、むらがあります。深達性2度熱傷の所見です。真皮深層に熱が達して、毛細血管が焼け、血液が流れていません。さらに1週間ほどすると、真皮が壊死になり、茶色がはっきりしててきましたので、フィブラストスプレーを開始しました。同時に細菌感染による炎症所見がありましたので、抗生剤のアクアチム軟膏と内服治療を追加しました。この時、1回だけ局所にゲーベンクリームを使用しました。フィブラストスプレーは3週間自宅で継続使用しました。壊死組織は自然に脱落してきました。その後、アクトシン軟膏に切り替えて、毛細血管の再生が早くなり、赤い肉芽が形成されると同時に、上皮の再生が早くなり、急速に治ってきました。来院後5週間で上皮化が完了しました。

来院時

来院時水疱除去

初診後1週間

来院時

来院時水疱除去

初診後1週間

11日後

2週間後

3週間後

11日後

2週間後

3週間後

4週間後

5週間後

6週間後

4週間後

5週間後

6週間後

原因

 クリニックでは小さい範囲のやけどを治療する機会が多いのですが、原因で最も多いのは、ヘアアイロンです。そして、冬になると、湯たんぽです。

ヘアアイロン

ヘアアイロンはおでこ、頬、首、腕によく接触します。通常、一瞬の接触なので、1,2週間で治る浅達性2度熱傷が多いです。
1,2日してから水疱ができてきたら、中の汁だけ抜いて、水疱の膜はそのままにしておいてください。ワセリンをたっぷり塗って、ガーゼを当てて保護してください。
初めから水疱が破れてしまった場合は、やや深いやけどの可能性あるので、皮膚科もしくは形成外科に必ず受診してください。やけどが深くなってしまう可能性がありますから、ラップ療法はしないほうが無難です。

湯たんぽ

一方、湯たんぽの場合は、低温熱傷とよく呼ばれますが、下腿の足首よりに丸くやけどします。たいがい、深い2度熱傷~3度熱傷になっていますので、ラップ療法は行わず、皮膚科もしくは形成外科を必ず受診してください。 細菌感染でジクジクになってしまったケースに遭遇したことがあります。
湯たんぽやけどは、沸かしたての100度近い熱湯を入れている方が多い印象がありますので、くれぐれも熱湯は入れないようにしてください。できるだけ、長い時間温めようと思う気持ちは理解できますが、せいぜい50,60度のお湯にしておいた方が無難です。

やけどの深さと一般的な経過

注意していただきたいことは、一般的なやけどの深さは常に一定ではないことです。浅い部分もあれば、深い部分もあり、混じっているので、治り方は均一にはなりません。

1度熱傷

赤みのみで、1日で消えます。

浅い2度熱傷

真皮の浅い層に熱が達して、水疱ができます。水疱は破れていません。1~2週間で乾いてきて、治ります。皮膚の赤みが少し残ると、あとで薄茶色になりますが、日焼けしなければ、消えてきます。

深い2度熱傷

真皮深層まで熱が達していて、水疱は最初から破れてしまっていることが多いです。真皮の色は白っぽくなります。赤みがあっても、赤さが変化せず、固定されている感じになります。赤と白がまだら状に分布します。放っておくと、皮膚が茶色になり、壊死に陥ります。壊死になってしまうと、局所麻酔を行い、薄く削り取る必要があります。壊死組織がなくなると、毛細血管が再生してきます。毛細血管の塊=赤い肉芽ができると、上皮の再生が始まります。
最近は、1週間後から、フィブラストスプレーを噴霧すると、回復が早くなる印象があります。受傷後1週間で水疱を除去して、やけどの深さ判定を確定して、浅い2度熱傷か、深い2度熱傷かを判定し、フィブラストスプレーを使用するかどうか、決めています。

3度熱傷

最初から茶色や黒色に皮膚が変わっている状態。極小さいやけどではない限り、皮膚移植手術の適応になります。

やけどの治療

1度熱傷

冷やすのみ

浅い2度熱傷

1.水疱があれば、水疱膜を少し破って、液体を出して、薄く剥がれた表皮を密着させておきます。この液体はリンパ液です。毛細血管が熱損傷で血管透過性が上昇しますので、リンパ液が漏れ出ている状態です。このため、ラップ療法をしていると、リンパ液でベタベタになってきますので、カーゼなどで吸い取る必要があります。
2.軟膏は最初、抗生剤が含まれたステロイド(リンデロンVG)を使うことが多いですが、少々問題点もありますので、最近は精製ワセリン(医療用ではプロペト)をたっぷりと暑さ5ミリに塗布しておくことをお勧めしています。ガーゼにくっつかないようにソフラチュールという網目状貼付剤を使う場合もあります。
3.現在、プラスモイストに関して検討しております。

深い2度熱傷

1.受傷後1週間経過し、真皮の色が白っぽい場合は、フィブラストスプレーを直接やけどに噴霧していただきます。ワセリンをたっぷりと厚さ5ミリに塗ったガーゼで保護します。フィブラストスプレーを噴霧すると、深い2度熱傷が浅い2度熱傷のように早く治る印象があります。
2.白いゲーベンクリームは使っていません。銀が含まれた抗菌作用が強い外用薬で、ひどい細菌感染が発生した場合に使用する薬剤です。やけどの治療で、最初から使うものではありません。
3.現在、プラスモイストに関して検討しております。

3度熱傷

1.小範囲(約5cm以下)であれば、局所麻酔下に壊死組織を除去して、自宅でフィブラストスプレーを噴霧していただきます。
2.中等度以上の範囲(10cm以上)では総合病院の形成外科をご紹介します。
3.5~10cmはケース・バイ・ケースで判断します。
3.白いゲーベンクリームは使っていません。銀が含まれた抗菌作用が強い外用薬で、ひどい細菌感染が発生した場合に使用する薬剤です。やけどの治療で、最初から使うものではありません。

特殊な外用剤

以下の薬剤は、深いやけどの場合に使用しますが、やけどした直後ではなく、1,2週間後など時間が経ってから使い始めるのが適切です。
1.フィブラストスプレーは深い2度熱傷や3度熱傷で、壊死した皮膚を除去した後で、早くて受傷1週間後から、使用開始します。壊死組織がなくても、皮膚の色が赤と白と混じっている不安定な状態の時に使用開始すると、深い2度熱傷から急速に改善する場合があります。
2.アクトシン軟膏は、フィブラストスプレーで肉芽ができてきたら、上皮の回復を促すタイミングで使用を開始します。やけどして、すぐ使う外用剤ではありません。一部のドクターが誤解しているようですが、テープを剥がした時に生じる皮膚のびらんや急性期のやけどに塗布する薬剤ではなく、慢性化した皮膚潰瘍で上皮の再生が遅い時に塗布する特殊な軟膏です。自験例ですが、レーザーで除去したほくろ痕の凹みや赤み、ニキビ痕の凹みにも有効性を認めています。

フィブラスト

 会社
  • 科研製薬
成分
  • 塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)
投与法
  • スプレー式(噴霧式)
適応
  • 熱傷や外傷による皮膚潰瘍
  • 壊死組織がない褥瘡(じょくそう)=一般名は”床ずれ”
使用方法
  • 付属の生理食塩水を、製剤が入ったガラスのバイヤルに注入し、粉状のbFGF製剤を溶解し、スプレーキャップで蓋をしてから噴霧します。創部から5cm離し、5回噴霧。30秒待ってから、カバーします。
(科研製薬サイトから引用)
 

 
使用方法の動画へリンク

アクトシン軟膏

会社
  • マルホ
成分
  • ブクラデシンナトリウム
投与法
  • 軟膏
適応
  • 熱傷や外傷による皮膚潰瘍
  • 壊死組織がない褥瘡
    • 上皮再生促進なので、あと少しの最終段階で使用する
作用
  • ATP前駆物質のサイクリックAMP
    • エネルギー源の物質
  • 表皮角化細胞増殖作用
  • 毛細血管増殖作用
  • 血流改善作用
 図

アフタケア

1・早く治っても、赤みが残ります。これは炎症ではなく、表皮が薄くなったためです。血液が流れている真皮が赤く透けて見えている状態です。メラニン色素が少なくなり、紫外線に対して、弱くなっていますので、赤みがなくなるまで、UVケアは必須です。UVケアしていても、少し茶色になってくる場合がありますが、UVケアしていると、徐々に薄くなってきます。半年から1年かかります。
★赤みが1,2ヶ月以上続く場合は、自験例で保険適応外使用にはなりますが、皮膚潰瘍治療外用薬のアクトシン軟膏が表皮角化細胞を増殖させる作用がありますので、表皮が早く回復して、赤みが早く取れてくる印象があります。
 
2.治りが悪い=炎症が長引く=色素沈着や肥厚性瘢痕の発生。炎症後色素沈着や炎症の赤みにはビタミンCやトラネキサム酸の内服がよいです。厚みが薄い肥厚性瘢痕にはステロイド徐放テープのドレニゾンテープを貼付すると効果があります。厚い肥厚性瘢痕には、テープだけだと効果が少ないので、痛みはありますが、ケナコルト注射が適応になります。
★広範囲熱傷後に生じた肥厚性瘢痕には、スポンジ圧迫療法やシリコンシートの貼付を行う場合があります。この場合は、総合病院の形成外科での治療になります。 

合併症・コンプリケーション

ひきつれ・瘢痕拘縮

 手指や肘、脇など関節が含まれる深いやけどで治るのに時間がかかると、ひきつれが起こります。植皮手術や皮弁形成術が必要になります。
 

ケロイド・肥厚性瘢痕

 深いやけどで治るのに時間がかかると、発生します。部位や体質も関係しています。スポンジ圧迫療法やシリコンシート貼付、ステロイドを除法するドレニゾンテープ貼付、ステロイドのケナコルト注射で対処療法を行うのが一般的です。
 ひどい真性ケロイドでは、電子線照射療法も選択肢の一つです。日本医科大学形成外科(本院もしくは北総)をご紹介します。