湯たんぽやけど
実は、低温熱傷ではない!
湯たんぽやけどの予防
予防は簡単!されど、難しい。。。
湯たんぽに100度の熱湯は入れないように!
足に接触しなようにやや遠く起きましょう。
湯たんぽやけどの救急処置
30分程度、冷水やアイスノンで冷やしましょう!
湯たんぽによるやけどは、ラップ療法などで
自己治療せずに専門医の診察を受けましょう。
湯たんぽやけどの原因
お湯の温度
湯たんぽ熱傷は低温熱傷と言われますが、とんでもない!よく話を聞くと、やけどする方は皆さん100度の熱湯を入れています。れっきとした熱傷です。
下腿の血流
さらに、下腿の中でも足首の上方は静脈血がうっ滞しやすく皮膚の循環があまり良くないので、一般的に傷は治りにくい特殊部位です。
湯たんぽやけど症例
症例1
部位
下腿 |
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経過
湯たんぽでやけどを受傷。 |
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他院で抗生剤とステロイド外用治療を受けたのち、受傷後7日目に当院初診。 |
初診時
つぶれた水泡を有する2度熱傷。 |
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経過1
受傷後1週間以上過ぎていたので、水疱を除去しました。 |
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皮膚表面の色は一部は赤くなって、一部は白くなって、むらがあります。深達性2度熱傷の所見です。真皮深層に熱が達して、毛細血管が焼け、血液が流れていません。 |
経過2
1週間ほどすると、真皮が壊死になり、茶色がはっきりしててきましたので、フィブラストスプレーを開始しました。同時に細菌感染による炎症所見がありましたので、抗生剤のアクアチム軟膏と内服治療を追加しました。この時、1回だけ局所にゲーベンクリームを使用しました。 |
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フィブラストスプレーは3週間自宅で継続使用しました。壊死組織は自然に脱落してきました。 |
経過3
その後、アクトシン軟膏に切り替えて、毛細血管の再生が早くなり、赤い肉芽が形成されると同時に、上皮の再生が早くなり、急速に治ってきました。 |
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来院後5週間で上皮化が完了しました。 |
傷跡
瘢痕はテカったり、茶色になったりします。一般的に肌質の回復には年単位の時間がかかります。肌色は白くなっても、テカリは残ります。 |
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コメント
この症例の治療期間は比較的短かったのですが、通常の湯たんぽ熱傷はもっと時間がかかります。3,4ヶ月くらいはかかり、やけどの傷跡は相当残ります。 |
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費用
保険診療 |
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通院頻度
1週間に1回ずつ通院が必要です。 |
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リスク・合併症
治る時間はやけどの深さ、範囲、個人の栄養状態による個人差が大きくなります。 |
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赤みや茶色が長く残りますが、年単位で、徐々にうすくなります。 |
最終的にテカった瘢痕が残ります。 |