眼瞼下垂まんが

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眼瞼下垂(がんけんかすい)

下がりまぶたとも呼ばれます。物が見にくくなったり、おでこにシワが寄ったり、眩しくなったり、頭痛・耳鳴り・肩こりがひどくなったり、さまざまな症状が出ることがわかってきました。お気軽にご相談ください。
眼瞼下垂の手術は、見た目も重視する形成外科専門医の担当です。不具合が生じた時も適切な対応が可能です。眼科や皮膚科では対応できません。

眼瞼下垂まんが
眼瞼下垂まんが
眼瞼下垂まんが
眼瞼下垂まんが

眼瞼下垂の手術体験談

院長自身が手術を受けました!

概要

以前は、両上眼瞼が少し下がって、まぶたが重く、手術室の無影灯の光が非常に眩しい状態でした。自分だけ眩しいと言っていたので、おかしいとは思っていました。
当時、懇意にしていただいていた信州大学の松尾教授に眩しさのことをお話したら、「先生、それはまぶたのせいだよ。」と初めて指摘されて、”じ、じぶんもか!”と愕然としましたが、眩しさとまぶたの深い関係を理解し、年末に信州大学病院で入院手術を受けることになりました。

経過

術前の検査や写真記録やらを受けてから、病室で待機。やっと呼ばれると、ドキドキしながら、手術室に入って、あとはまな板の鯉状態でした。
この時の体験があったからこそ、細心の注意を払って、眼瞼下垂症手術を担当しております。
術直後、二重ラインが腫れたり、赤みが続いたりしましたが、半年くらいで元に戻りました。目を閉じると、線状の赤みが見えるので、電車で居眠りしていると、目立ったかもしれません。
術後は、まぶたは軽くなり、眩しさもなくなり、快適になりました。
余談ですが、髪の毛もすこし良くなっているのが判明。これはフィナステリドの効果です。現在は、デュタステリドを内服しています。
眼瞼下垂症例

長期経過(10年以上)

再び、眩しさが出てきており、縫合糸の緩みが原因だと考えています。修正手術を受けるかどうかは、検討中です。
なお、松尾教授は信州大学を退官され、現在は浜松で開業されています。

眼瞼下垂の原因と症状

後天性眼瞼下垂の場合

原因

上眼瞼挙筋は正常に機能しているのですが、
上眼瞼挙筋と瞼板の接続が緩んでしまうこと。
加齢とともに上眼瞼の皮膚が弛んでしまうこと。
開瞼するために、代償的に前頭筋やミュラー筋が働いています。

症状

まぶたが重い感じ、まぶしい(羞明)、おでこの深いシワ、肩が凝る、耳鳴り、筋緊張性頭痛などが認められます。

先天性眼瞼下垂の場合

原因

上眼瞼挙筋に異常がある。
筋肉の欠損~機能低下まで幅広い異常が考えられる。

症状

子供の時から、開瞼に左右差、視野障害、代償性眉毛挙上が認められます。

眼瞼下垂症の手術費用

K219眼瞼下垂症手術

眼瞼挙筋前転法

片側21,600円
両側+諸費用+予約料 約6万円

腱膜移植術

片側55,590円
両側+諸費用+予約料 約13万円

その他

片側18,210円 
両側+諸費用+予約料 約5万円

手術給付金に関して

生命保険会社の保険で対応できる場合、請求可。

眼瞼下垂の治療経験

眼瞼下垂症手術2

概要

両上眼瞼が下がり、視野を遮っています。自覚症状は、まぶたが非常に重い感じ、太陽の光が非常に眩しい、耳鳴りあり。肩こりはたまにあるのみ。花粉症や目に水が入ると嫌で、よくまぶたをこすっていたとのことです。

経過

皮膚のたるみと腱膜の緩みが原因でしたので、手術で修復しました。
術後3ヶ月、開瞼は良好で、まぶたの重い感じや眩しさはなくなり、楽になったとのことです。耳鳴りは変わらなかったそうです。
眼瞼下垂症例
 

  術前          術後3ヶ月

費用

保険診療 

総額 約6万円

手術料 

眼瞼下垂症手術 挙筋前転法x2

その他 

再診料、点滴料、院外処方料、予約料

問題点

術後内出血、腫れ、疼痛
長期経過で、左右差を生じる可能性

眼瞼下垂症手術1 

両上眼瞼が下がり、視野を遮っています。皮膚のたるみと腱膜の緩みを認め、修正しました。手術中、普通は切ってしまうことが多いのですが、皮膚の知覚神経が太かったため、切らないように温存しながら、剥離を進めました。術後のしびれがなくなるので、女性には都合がいいです。露出した腱膜を瞼板に6-0アスフラックス血管縫合糸で2ヶ所しっかり固定しました。
術後1年、開瞼は良好で、眉毛の位置が下がり、おでこのしわが少なくなっています。ただ、鼻の横しわが出てしまいました。

眼瞼下垂症例
初診時
眼瞼下垂症例
術後1年
眼瞼下垂症例
皮膚の切除範囲
眼瞼下垂症例
腱膜を瞼板に固定

眼瞼下垂の検査

開瞼チェック

上まぶたの瞼縁が瞳孔中心からに何ミリ上にあるか。眼瞼下垂の程度がわかります。

眉毛ブロック開瞼テスト

前頭筋の動きをブロックすることで開瞼できるかどうか。舌を出すことで、わかりやすくなります。腱膜の緩みを前頭筋が代償しているかどうかがわかります。

眼球運動チェック

動眼神経麻痺などがあるかどうか。

上方視キープ

眼瞼痙攣があるかどうか。

片目つむり

左右の神経支配のバランスがわかります。

首の回旋、肩こり

テープによる眉毛挙上前後で、回旋や肩こりが改善するかどうか調べます。

上まぶたのおもり負荷テスト

テープによる眉毛挙上を行い、おでこの緊張をほぐします。
両面テープでおもり(当院ではビス使用)を上まぶたに固定して、舌を出してから開瞼してもらいます。おもりの数を増やして、開きにくくなるかどうか調べます。

クリップテスト

上まぶたの皮膚をプラスチック・クリップで挟んで、開瞼しやすくなるかどうか、調べます。皮膚の弛みがあるかどうかわかります。

電子瞳孔計検査

光に対して瞳孔の変化を調べます。ミュラー筋の緊張で交感神経にシグナルが出て、散瞳するかどうかがわかります。

眼瞼下垂の治療法

デザインテープ

透明で極薄のかずきデザインテープをこめかみに貼付することで、弛緩性眼瞼下垂はすこし改善します。効果はテープを貼っている時間のみです。

手術

1.上眼瞼のたるんだ皮膚を切除する
   準備中
2.上眼瞼挙筋腱膜を瞼板に前進固定する
  準備中

眼瞼けいれんの治療法

ボツリヌス

上まぶたと下まぶたの眼輪筋にボツリヌスを打つと、眼瞼痙攣が止まります。保険適応のボトックスは効果の持続が短く、3,4ヶ月毎に打つ必要あります。未承認の新しいボツリヌス製剤は効果の持続が5,6ヶ月なので、自費治療となっています。

手術

松尾先生によるとミューラー筋の肥大が原因であり、ミューラー筋を瞼板から完全に剥離して、緊張を除去すると、痙攣が収まるとの見解から、当院でも眼瞼痙攣がひどい方の手術を開始しました。ADM手術といいます。確かに眼瞼痙攣が改善することが確認されています。

眼瞼下垂症手術の合併症

以下の内容を術前に説明し、同意をいただいております。

1. 片目ずつ手術の場合

手術していないまぶたが反射で余計に下がってしまい、バランスが非常に悪くなることがあります。両側手術すると、治りますので、少々お待ちください。   

2. 眼瞼の腫れ

3日間はかなり腫れます。逆に目が開きにくく感じることがあります。1週間経つと、大きな腫れが引いて、目が開きやすくなります。それでも、腫れが完全に引くのは、1ヶ月以上かかる場合があります。特に二重ラインが残りやすく、3ヶ月~半年かかることもあります。 手術直後に人と対面する仕事は控えた方がよいでしょう。1週間程度の休暇をお薦めします。やむを得ない場合は、濃い縁がある眼鏡などでカモフラージュされた方がよいでしょう。 
手術を受けた当日は、枕やバスタオルなどで少し頭を上げて、なるべく安静にしてください。
翌日、診察を受けて帰宅してからは、洗顔、洗髪、シャワー浴、入浴は構いません。
洗顔をする際は、眼瞼に水がかかっても大丈夫ですが、目をこすらないようにご注意ください。 
どうしてもお仕事がお休みできない方の場合、3日後からお仕事、軽い運動、飲酒はできますが、血液循環が良くなり、むくみや出血しやすくなりますので、控えめでお願いします。     

3. ドライアイ

はじめはビタミン点眼薬、症状が続く場合はヒアレイン点眼薬を使用します。

4. 感染予防

抗生剤を術中に1回点滴を行います。術後は抗生物質の内服を行います。    

5. 内出血

手術中に創部に細いチューブを入れて、血液が傷の中に貯まらないように、外に出てくるように、ドレナージしながら、術後2時間ほどガーゼとテープで圧迫します。 
翌日診察時に皮下出血がひどい場合は、その場で止血術を行うことがあります(過去1回あり)
術後、部分的に二重ラインが赤紫色になる場合が、多かれ少なかれあります。吸収されてくると、黄色くなってきます。出血量が多いと、下眼瞼まで紫色から黄色くなることがあります。2~3週間で徐々に引いてきます。コンシーラーや濃い縁がある眼鏡で隠すことをお薦めします。

6. コンタクトレンズ装着不可

2週間は装着できません。また、まぶたの手術なのに、焦点が合わないことがあります。これは乱視が変化することがあり、安定するのに4ヶ月かかることもあります。 新しい眼鏡やコンタクトレンズは4ヶ月以降に作るようにしてください。           

7. 視力や乱視の変化

眼球を圧迫していた挙筋腱膜を内側と外側で緩めたり、腱膜に癒着していた索状物を除去するため、眼球の形が少し変わり、術後の視力や乱視が変化する場合があります。3,4ヶ月は経過を観察し、日常生活に支障がある場合は、眼鏡の度数などを変更する必要があります。

8. 左右差による再手術

まぶたの開き具合に左右差が生じることがあります。左右差が少しの場合、ご相談の上、6ヶ月から1年後に修正します。また、かゆみなどで無意識に強くまぶたをこすってしまい、固定した糸が外れたり、緩んだりして、まぶたが上がりにくくなってしまった場合は、術後1~3ヶ月で、再固定の修正手術を行うことがあります。さらに、6ヶ月~1年後に眉毛が下がってきてまぶたを重く感じることがあります。これは強直性眼瞼痙攣が隠れていることによります。この場合、追加手術が必要になることがあります。                

9. 傷あとの赤み

体質で術後2週間~6週間にかけて赤くなったり、硬くなったりして、目立つ場合がありますが、コラーゲンが再配列されてくると、徐々に柔らかくなってきます。        

10. しびれ

特にまぶたにお化粧をする女性はしびれが気になります。徐々に回復します。    

11. 目の印象が大きく変化

二重ラインが腫れて太くなるため、目元がパッチリして、しばらく派手な印象になります。徐々に自然な形になってきます。また、二重を主目的とした美容外科手術ではありませんので、ご希望のまぶたや二重の形にならないことがありますので、ご了承下さい。 

お礼

最後までお読みくださり、ありがとうございました。何かご不明な点がございましたら、無料メール相談からお気軽にご相談ください。
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