船橋駅前の 皮ふ科 / 形成外科 / 美容皮ふ科 /美容外科

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※アトピー性皮膚炎治療薬は複雑になっているため、比較検索ページをご提供します。治療の参考になれば幸いです。治療方針は主治医とご相談ください。

HOME | 船橋皮膚科 | アトピー性皮膚炎処方薬の比較

抗ヒスタミン剤の比較

デザレックス

1日1回

一般名:デスロラタジン

  • 用量目安:5 mg 就寝前または朝
  • 鎮静性:最小
  • 発現:1–3 時間
  • 相互作用:少ない(果汁の影響は基本なし)
  • 備考:2世代。ドライビング向き

ルパフィン

1日1回

一般名:ルパタジン

  • 用量目安:10 mg
  • 鎮静性:低〜中
  • 発現:0.5–1 時間
  • 相互作用:グレープフルーツ回避(CYP3A4)
  • 備考:抗PAF作用による鼻閉軽減に期待

ビラノア

1日1回

一般名:ビラスチン

  • 用量目安:20 mg
  • 鎮静性:最小
  • 発現:約1 時間
  • 相互作用:空腹時服用推奨(食事・果汁で吸収低下)
  • 備考:果汁・乳製品と同時摂取NG

ザイザル

1日1回

一般名:レボセチリジン

  • 用量目安:5 mg
  • 鎮静性:低〜中(個体差あり)
  • 発現:~1 時間
  • 相互作用:少ない
  • 備考:腎機能低下で減量検討

アレジオン

1日1回

一般名:エピナスチン

  • 用量目安:20 mg
  • 鎮静性:
  • 発現:~1 時間
  • 相互作用:少ない
  • 備考:抗アレルギー作用バランス良

クラリチン

1日1回

一般名:ロラタジン

  • 用量目安:10 mg
  • 鎮静性:最小
  • 発現:1–3 時間
  • 相互作用:少ない
  • 備考:ドライビング向き

タリオン

1日2回

一般名:ベポタスチン

  • 用量目安:10 mg × 2回
  • 鎮静性:低〜中
  • 発現:~1 時間
  • 相互作用:少ない
  • 備考:即効性に定評

アレロック

1日2回

一般名:オロパタジン

  • 用量目安:5 mg × 2回
  • 鎮静性:低〜中
  • 発現:~1 時間
  • 相互作用:少ない
  • 備考:掻痒・蕁麻疹にもよく使用

アレグラ

1日2回

一般名:フェキソフェナジン

  • 用量目安:60 mg × 2回(合計120 mg/日)
  • 鎮静性:最小
  • 発現:~1 時間
  • 相互作用:果汁(グレープフルーツ等)で吸収低下
  • 備考:運転可の代表格
注意事項(院内向けメモ)
  • 「鎮静性」は一般的傾向。個体差あり。運転許可の可否は添付文書の最新記載に従う。
  • ビラスチンは食直前/食後同時で吸収低下:目安「食前1時間 or 食後2時間」。
  • ルパタジンはグレープフルーツ回避(CYP3A4)。
  • フェキソフェナジンは果汁回避(OATP)。
  • レボセチリジンは腎機能で用量調整検討。

外用薬の比較

ブイタマクリーム

非ステ

一般名:タピナロフ

機序:AHR作動薬(抗炎症/バリア改善)

  • 剤形:クリーム
  • 部位:顔含め可(刺激少)
  • 特徴:長期管理で皮膚質改善に期待
  • 注意:まれに軽い頭痛・刺激感

モイゼルト軟膏

非ステ

一般名:ジファミラスト

機序:PDE4阻害(抗炎症/掻痒軽減)

  • 剤形:軟膏
  • 部位:顔・頸部◎(刺激少)
  • 特徴:プロトピックより灼熱感が少ない傾向
  • 注意:刺激感が出たら頻度調整

コレクチム軟膏

非ステ

一般名:デルゴシチニブ

機序:JAK阻害(炎症・掻痒経路を抑制)

  • 剤形:軟膏
  • 部位:顔・皮膚薄い部位◎
  • 特徴:長期使用で皮膚萎縮なし
  • 注意:びらん面は刺激あり得る

プロトピック軟膏

非ステ

一般名:タクロリムス

    機序:カルシニューリン阻害

  • 剤形:軟膏(0.03%/0.1% 等)
  • 部位:顔・眼周囲に適
  • 特徴:皮膚萎縮なし/寛解維持に
  • 注意:初期に灼熱感(数日で軽減しやすい)

ネリゾナ

ステ

一般名:ジフルプレドナート(Difluprednate)

  • 剤形:クリーム/軟膏/ローション
  • 部位:体幹・四肢など厚い皮膚に
  • 特徴:「非常に強い」クラスのステロイド。紅斑・腫脹を素早く改善
  • 注意:顔面・陰部など薄い皮膚には使用を控える。短期使用を基本

アンテベート

ステ

一般名:ベタメタゾンBBP(強)※目安

  • 剤形:ク/軟 等
  • 部位:体幹・四肢向け
  • 特徴:滲出・紅斑の急性期に
  • 注意:長期・顔面連用は回避

マイザー

ステ

一般名:ジフルコルトロン酪酸エステル(非常に強い)※目安

  • 剤形:ク/軟 等
  • 部位:躯幹・四肢の急性増悪
  • 特徴:速効性
  • 注意:顔・陰部は避ける

リンデロン(各種)

ステ

一般名:ベタメタゾン(強〜中等度)※製剤により差

  • 剤形:V/DP 等
  • 部位:体幹・四肢
  • 特徴:適応広い代表格
  • 注意:顔は短期・スポットで

ロコイド

ステ

ヒドロコルチゾン酪酸(中等度)※目安

  • 剤形:ク/軟 等
  • 部位:顔・首など薄い皮膚に比較的可
  • 特徴:小児や維持期に
  • 注意:長期連用は避ける

キンダベート

ステ

一般名:デプロドンプロピオン酸(中等度)※目安

  • 剤形:ク/軟 等
  • 部位:顔・屈側などに
  • 特徴:小児にも使われることが多い
  • 注意:長期連用は避ける

プレドニン

ステ

一般名:プレドニゾロン(弱)※目安

  • 剤形:ク/軟 等
  • 部位:顔・陰部など薄い皮膚に
  • 特徴:維持・漸減時の置換に
  • 注意:効果不十分時は階層調整

ネオメドロール

抗菌+ステ

一般名:メチルプレドニゾロン+フラジオマイシン

  • 剤形:軟膏 等
  • 用途:二次感染合併の湿疹等
  • 特徴:炎症+感染対策を同時に
  • 注意:培養・単剤化の判断を併用

オイラックス

非ステ

一般名:クロタミトン

  • 剤形:クリーム/ローション等
  • 用途:軽度掻痒の補助
  • 特徴:清涼感・かゆみ軽減
  • 注意:強い皮疹単独では力不足

レスタミンコーワクリーム

非ステ

一般名:ジフェンヒドラミン

  • 剤形:クリーム
  • 用途:軽度掻痒・虫刺され 等
  • 特徴:内服困難時の補助に
  • 注意:接触皮膚炎の既往に留意

アクアチム軟膏

抗菌

一般名:ナジフロキサシン軟膏

  • 剤形:軟膏/クリーム
  • 用途:とびひ等の細菌感染
  • 特徴:耐性対策で期間管理
  • 注意:漫然投与回避

フシジンレオ軟膏

抗菌

一般名:フシジン酸軟膏

  • 剤形:軟膏
  • 用途:局所化した感染病変
  • 特徴:痂皮下の浸透に留意
  • 注意:耐性化に注意し短期使用

ヘパリン類似物質軟膏

保護

一般名:ヘパリン類似物質

  • 剤形:軟膏/クリーム/ローション
  • 用途:乾燥・ひび・あかぎれ、皮脂欠乏性湿疹、アトピーの保湿補助
  • 特徴:角層の水分保持・血流改善作用
  • 注意:塗布初期に軽い刺激・赤みを感じることあり

亜鉛華軟膏

保護

一般名:亜鉛華軟膏

  • 剤形:軟膏
  • 用途:びらん・滲出の保護
  • 特徴:創部のドライアップ
  • 注意:厚塗りで閉塞感出ること

プロペト

保護

一般名:精製白色ワセリン

  • 剤形:軟膏
  • 用途:保湿・スキンバリア補助
  • 特徴:添加物極少で敏感肌向き
  • 注意:ベタつき・閉塞感
注意事項(院内向けメモ)
  • 「強さ」はあくまで目安。同名でも規格・基剤で強さが変わる製剤あり(例:リンデロン V/DP)。
  • 顔・陰部・皺部は非ステ or 弱〜中等度ステを短期。寛解維持は非ステ主体。
  • 二次感染が疑わしい時は培養も検討。抗菌+ステは短期に限定。
  • 刺激(灼熱・ピリつき)は炎症強い局面で出やすい:まずは急性炎症を鎮める→非ステへデエスカレートが無難。

Drてらだの治療薬選択

院内プロトコル・注意書き
  • ダニIgE高値:オイラックス+リンデロンクリーム混合。
  • 掻爬で新発疹:オイラックス+リンデロンV+ナジフロ混合。
  • 保護:プロペト+亜鉛華混合。
  • 炎症+感染兆候:プロペト+亜鉛華+ナジフロ軟膏混合(短期)。
  • TARC高値:痒み強→ストロング級ステ→改善後プロトピック/コレクチムへ。
    赤み主体→ブイタマ、痒み減少→モイゼルト。
  • 結節性痒疹・重度掻痒:ステロイド・非ステ外用で不十分な場合、ミチーガ(デュピルマブ皮下注)を検討。
  • 栄養・生活:オメガ3(青魚缶詰)、タンパク質・ビタミンA/B/C・亜鉛補給。
    腸粘膜刺激性食品・添加物・残留農薬に注意。

結節性痒疹・重度掻痒

重症

強い痒み/多発する結節性皮疹

  • 内服:ルパフィン/タリオン(抗ヒスタミンで補助)
  • 外用:ストロング級ステ+非ステ外用(ブイタマ・プロトピック等)
  • 生物学的製剤:ミチーガ(ネモリズマブ皮下注)
    IL-31経路を抑制し、炎症と痒みを軽減。
  • 補足:アトピー素因・TARC高値例で有効。
    点滴部位反応や結膜炎に注意しながら長期管理。

ダニIgE高値

中等症

痒み優位/ダニ感作例

  • 内服:デザレックス/ビラノア
  • 外用:オイラックス+リンデロンクリーム混合
  • 補足:寝具ダニ対策と保湿併用

掻爬で発疹拡大

中等症

掻破+感染併発型

  • 内服:アレロック/ザイザル
  • 外用:オイラックス+リンデロンV+ナジフロ混合
  • 補足:滲出鎮静後に保湿+非ステ移行

保護・皮膜形成

軽症

びらん・滲出保護

  • 外用:プロペト+亜鉛華混合
  • 補足:乾燥・摩擦予防目的

炎症+感染兆候

中等症

紅斑+滲出・感染型

  • 外用:プロペト+亜鉛華+ナジフロ混合(短期)
  • 補足:改善後は保湿+非ステへ

TARC高値/アトピー主体

重症

痒み強いアトピー型

  • 外用:ストロング級→プロトピック/コレクチムへ
  • 補足:保湿+トリガー回避

赤み主体

中等症

炎症・バリア両面に

  • 外用:ブイタマクリーム+保湿
  • 補足:刺激時は頻度調整

痒み減弱・維持期

軽症

PDE4抑制維持

  • 外用:モイゼルト+保湿
  • 補足:寛解維持へ

栄養・生活指導

軽症

再燃しにくい体質改善

  • 食事:サバ缶・オメガ3・タンパク質増量
  • 補助:ビタミンA/B/C・亜鉛

バイオ製剤の比較

外用や内服で十分な改善が得られない場合に用いる注射薬(生物学的製剤)の比較です。
当院は ミチーガ(ネモリズマブ) に対応しています(痒みが非常に強い方にメリットが大きいお薬です)。

デュピクセント

IL-4/13

一般名:デュピルマブ(Dupilumab)

  • 対象:中〜重症のアトピー性皮膚炎
  • 投与間隔:隔週皮下注(例)
  • 患者さんのメリット:
    • 炎症・赤み・乾燥など症状全体を広く改善しやすい
    • バリア機能の回復を後押し→再燃しにくい肌作りに貢献
  • ※結膜症状・注射部位反応などに注意

ミチーガ

IL-31 当院対応

一般名:ネモリズマブ(Nemolizumab)

  • 対象:結節性痒疹/痒みが非常に強いAD
  • 投与間隔:4週毎皮下注(例)
  • 患者さんのメリット:
    • 痒みの神経経路(IL-31)を直接ブロック→掻破サイクルを断つ
    • 睡眠の質や日中活動の改善などQOL向上が期待
  • ※注射部位反応、まれに倦怠感等に注意

アドトラーザ

IL-13

一般名:トラロキヌマブ(Tralokinumab)

  • 対象:中〜重症のアトピー性皮膚炎
  • 投与間隔:隔週皮下注(例)
  • 患者さんのメリット:
    • IL-13を選択的に抑え炎症とバリア機能を整える
    • 外用の減量・ステロイド依存の軽減に貢献
  • ※結膜症状・注射部位反応などに注意

イブグリース

IL-13

一般名:レブリキズマブ(Lebrikizumab)

  • 対象:中〜重症のアトピー性皮膚炎
  • 投与間隔:2〜4週毎皮下注(例)
  • 患者さんのメリット:
    • 赤み・炎症にフォーカスしたコントロール
    • 間隔を調整できる設計→通院負担の軽減に期待
  • ※注射部位反応などに注意