腋臭(わきが)とは?
腋臭は、わきのアポクリン汗腺から出る汗(脂質・タンパクが多め)が皮膚上の常在菌に分解されることで、特有の体臭が強くなる状態です。思春期以降に目立ちやすく、多汗が重なると拡散して気になりやすくなります。
- 感じ方には個人差があり、生活のしづらさ(QOL)も治療判断の重要な要素です。
- ストレス・食生活・ホルモンなどの影響を受けることがあります。
※腋臭は写真で客観評価しにくい疾患のため、当院サイトではBefore/Afterの掲載を行っていません。
自己チェックと診断の進め方
自己チェック(当てはまる?)
- 家族にわきが体質の方がいる
- 耳あかが湿っていることが多い
- シャツの脇の黄ばみが目立つ/落ちにくい
※2つ以上当てはまる場合、腋臭の可能性が高まります。
診断の流れ(初診)
- 問診:困りごと・発症時期・家族歴・生活場面
- 視診:皮膚状態(かぶれ・摩擦)
- におい評価:必要に応じてガーゼテスト等
- 多汗の評価:重症度、併存の有無(治療選択に重要)
- 鑑別:皮膚炎・感染・他の体臭原因 など
治療の選択肢(当院の基本方針:段階的アプローチ)
① 生活ケア/一般外用
- 制汗・殺菌・吸着タイプのデオドラントを個別提案
- 入浴後の清潔保持、速乾インナー、衣類素材の見直し
② 抗生剤外用(におい菌対策)
- 皮膚常在菌バランスを考慮しつつ、医師の判断で短期使用
- 例:ナジフロキサシン・クリンダマイシン等(適応外の扱いとなる場合があります)
- 注意:長期連用は耐性化や皮膚刺激の懸念
③ 抗コリン剤外用(汗量を抑える目的)
- わきの発汗を局所的に抑制し、においの拡散を間接的に軽減
- 例:抗コリン薬外用(ソフピロニウム等)※腋窩多汗症に適応のある薬剤
- 副作用:局所刺激・乾燥、まれに口渇等の全身症状
④ 注射治療(多汗に対して)
- A型ボツリヌストキシンの皮内注射で汗量を一時的に抑制
- 効果目安:3ヶ月~半年(個人差あり)/小さな針跡・内出血の可能性
- 費用:当院は自費です
⑤ 内服治療
- 多汗が強い場合に全身的に汗分泌を抑制
- 薬剤:抗コリン剤のプロ・バンサイン
- 副作用:口渇・便秘・排尿困難・眠気 等/適応と安全性を確認
※上記は一般的な治療の例です。適応・保険適用の有無は個々の症状と薬剤により異なります。腋臭のにおい自体に対する保険適用がないケースもあります。
当院の提供について(重要な注意書き)
・ 手術療法(剪除法など)は 傷跡が残る可能性があるため 当院では行っていません。
・ ミラドライ等のマイクロ波機器は 高額であるため 当院では実施していません(一般的選択肢として情報提供のみ)。
・腋臭は 写真での客観比較が困難なため、当院サイトでは Before/After掲載は行っていません。
・ 手術療法(剪除法など)は 傷跡が残る可能性があるため 当院では行っていません。
・ ミラドライ等のマイクロ波機器は 高額であるため 当院では実施していません(一般的選択肢として情報提供のみ)。
・腋臭は 写真での客観比較が困難なため、当院サイトでは Before/After掲載は行っていません。
治療の流れ
1
初診
- 問診・視診・におい/多汗の評価
- 治療提案(生活ケア → 外用 → 注射/内服の順で段階的)
- 費用見積り
2
開始
- 外用の使い分け指導(抗生剤/抗コリン剤外用 等)
- 必要に応じて注射・内服を追加
3
再診・調整
- 効果・副作用の確認、季節やイベントに合わせて再計画
ダウンタイムと主なリスク
- 抗生剤外用:皮膚刺激、かぶれ、長期連用による耐性化の懸念
- 抗コリン剤外用:局所紅斑・乾燥・刺激、まれに口渇等
- 注射:痛み、内出血、違和感(効果は一時的)
- 内服:口渇、便秘、排尿困難、眠気 等
※個々に適応可否とリスクをご説明し、ご同意の上で実施します。
治療期間・回数・費用
※表示は税込の目安です。
生活ケア/一般外用
制汗・殺菌・吸着の組み合わせを個別に最適化します。
抗生剤外用
におい菌対策として短期で使用します(長期連用は推奨しません)。
抗コリン剤外用
汗量を抑え、におい拡散を間接的に軽減します。
注射治療(多汗に対して)
ダウンタイムが比較的少なく、季節に合わせて調整できます。
内服治療
多汗が強い場合に検討します(副作用と適応を確認)。
当院で行わない治療について
・ 手術療法(剪除法など)は 傷跡が残る可能性が強いため 当院では行っていません。
・ ミラドライ等のマイクロ波機器は 高額のため 当院では実施していません(一般情報として掲載)。
・腋臭は 写真比較が困難な疾患のため、 症例写真の前後比較は掲載していません。
・ 手術療法(剪除法など)は 傷跡が残る可能性が強いため 当院では行っていません。
・ ミラドライ等のマイクロ波機器は 高額のため 当院では実施していません(一般情報として掲載)。
・腋臭は 写真比較が困難な疾患のため、 症例写真の前後比較は掲載していません。
よくある質問
Q. 学校や仕事に支障が出ない方法はありますか?
A. まずは
外用(抗生剤/抗コリン剤)や生活ケアから始め、必要に応じて
注射を組み合わせる段階的アプローチを推奨します。
Q. 注射の効果はどれくらい続きますか?
A. 目安は
数か月です(個人差あり)。汗の季節やイベントに合わせて調整できます。
Q. 手術やミラドライはできますか?
A.
当院では行っていません(手術は傷跡の可能性/ミラドライは高額のため)。一般的な選択肢としての解説のみ掲載しています。
Q. 写真での比較は見られますか?
A. 腋臭は
写真での客観比較が困難なため、
前後写真の掲載は行っていません。
受診前の準備
- 当日はデオドラント未使用でお越しください(評価のため)
- 普段お使いの外用薬・制汗剤があればご持参ください
医療広告ガイドラインに基づく表記
- 主な副作用・リスク:外用(刺激・かぶれ・耐性化の懸念)/注射(痛み・内出血)/内服(口渇・便秘等)
- 結果には個人差があり、効果を保証するものではありません
- 保険適用の可否は症状・薬剤により異なります。詳細は診察時にご案内します